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部下と上司の関係「ちょいゆる感」が実は重要な訳 「フラットな間柄」がもたらす意外な効果とは

東洋経済オンライン / 2024年5月7日 8時30分

一方、「話しかけやすい柔らかい雰囲気」は、人の感情と深い関わりがあります。

人には必ず感情があり、リーダーはメンバーの感情に影響をおよぼす存在です。そこでリーダーには、部下の感情を適切にくみ、配慮や寄り添うスキルが求められます。

リーダーはメンバーの行っていることを理解し、適切にコミュニケーションが取れるようでなければなりません。ですから、リーダーはいつでも、メンバーが躊躇なく話しかけられる雰囲気でいる必要があります。

そのため、リーダーに求められるのが「話しかけやすい柔らかい雰囲気」なのです。人は、厳しい表情の人より、笑顔でいる人のほうが断然話しかけやすいと思いませんか?

「上司と部下という関係があるのだから、メンバーはリーダーに対して、話の内容や言葉を選んで話してほしい」というスタンスより、「同じチームの仲間なんだから、何でも話していいよ」というスタンスのほうが、あれこれ相談しやすいのではないですか?

そこで、リーダーのポジションパワーを感じさせないように、メンバーにはフランクに接することが大切です。

もしかしてあなたは、「そんな態度だとメンバーになめられて、むしろよい関係が築けないのでは?」と考えているでしょうか。

そんなことはありません。

メンバーが話しかけやすく、何を話しても否定されないと感じられる柔らかい雰囲気を醸し出しながらも、仕事や成果に真摯に向き合っていれば、一緒に働いているメンバーには、その思いはちゃんと伝わるものです。

私も会社員時代に、特に説明をしなくてもメンバーが「あのリーダーはただ話しかけやすいフラットな人じゃない。仕事には真摯で厳しい」とわかってくれていたな、と感じた経験があります。

自分は「ロジカル」か?

それでは、リーダーに求められる2つの要素のうち、自分にはそのどちらかが足りていないと感じている場合に、どのように身につければいいのでしょうか。それをお話ししましょう。

リーダーとしては、チームのメンバーとともに会社から与えられたミッションをクリアする必要があります。

まずは自分自身で、「そのための目的は何で、手段は何か」「具体的に、何人で何をするか」を、明確にイメージできるかどうかを考えてみてください。

つまり、何か仕事をする際に、「目的」と「手段」を切り分けて明確にする必要があるということです。

しかし、「目的」と「手段」を明確にしないまま仕事をしているケースは、世の中でよく見られます。目的が何かもわからないまま、「これをやれ」と言われたからやるという、ただ誰かの指示に従うだけの仕事の仕方です。

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