「ガチャ化する社会」でZ世代が持つべき考え方 上司、配属、ガチャの当たりはどこにある?
東洋経済オンライン / 2024年5月8日 11時0分
「悪いですけど、○○さんが変わらない限り、次の職場でも同じことになると思います。われわれも何度も新しい職場を紹介したいわけではありませんし、○○さんにとってもよいことではないでしょう。今のところでもうちょっと続けてみませんか?」
なおエージェントの真摯な忠告は聞き入れられず、その方は未だにリピーターでいてくれているらしい。
このエージェントの方は善良だからよかったものの、ガチャ志向はいくらでも悪用できる。当たりが何なのかも認識できないままに、またハズレだと運と他人を恨みガチャを回し続ける人たちは、そういう人を顧客にしているビジネスにとってみれば、格好のカモでしかないのである。
主観確率は今後いくらでも良化しうる
じゃあなんだ、ガチャ外れても我慢しろってことか、結局根性論か、みたいな反論も聞こえてきそうだ。一つだけ、人間の主観世界は変わりうるものだ、ということはお伝えしておきたい。最初はイヤな人だ、合わないなあと思っていても、なんだか慣れてくるとよいとこも見えてくるし、次第に気にならなくなってくる。そういう楽観的な見通しをもってもよいのでないか。少なくとも、ガチャを回し続けるよりは賢明に思える。
一見するとハズレのガチャは世にありふれている。ただ、当たりを決定づけるあなたの主観確率は今後時間を経ていくらでもよい方に転がっていくよ、とガチャが外れて嘆く方には強調しておきたい。特に、まだまだ時間が残されているZ世代ならば、片っ端からハズレ認定するよりは泥の中に蓮を見出す力を磨いた方がよほど当たりが待っているはずだ、とわれわれは伝えないといけない。
舟津 昌平:経営学者、東京大学大学院経済学研究科講師
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「マウントを取る道具」として広まる歪な論文信仰 専門家は「思考と責任」の便利な外注先ではない
東洋経済オンライン / 2024年6月28日 11時30分
-
Z世代が囚われる「第三者目線」という強迫観念 メリットなき個人行動の「コンプライアンス化」
東洋経済オンライン / 2024年6月27日 11時0分
-
なぜ大人は若者に「合わせる」ようになったのか 成熟という価値観を喪ったデオドラント化社会
東洋経済オンライン / 2024年6月26日 11時0分
-
「運がよくない人」に多い、他責思考のクセ
PHPオンライン衆知 / 2024年6月18日 11時50分
-
「テンション下がる…!」婚活女性が出会った「ズレている男性」3選
ananweb / 2024年6月14日 20時0分
ランキング
-
1ソニーが録画用ブルーレイディスク生産終了へ、光ディスクの記録メディアから完全撤退「市場が縮小」
読売新聞 / 2024年7月5日 18時12分
-
2日本に豊田章男氏がいたのは幸運だった…「EV化の真実」を主張し続けた豊田氏が筆者に明かした「真意」
プレジデントオンライン / 2024年7月5日 8時15分
-
3妻に先立たれた65歳、年金約17万円・おひとり様シニアを襲う<老後破産へのカウントダウン>
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月3日 9時0分
-
4今度はなんのコラボ? マクドナルドのX、次回の「ハッピーセット」のヒント画像公開...期待高まる
J-CASTニュース / 2024年7月4日 16時49分
-
5勢いづく出社回帰 テレワークは消えゆく運命なのか?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月5日 6時35分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)