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ヤマハ「XSR900GP」80年代レーサー再現に歓喜 往年の名車「YZR500」オマージュした真相とは

東洋経済オンライン / 2024年5月11日 11時40分

そんなXSRシリーズで初となるカウリング装着モデルがXSR900GP。大きな特徴は、大型クリアスクリーンとナックルバイザーを装備したフロントマスクだ。とくに別体式のナックルバイザーは、まさに1980年代のYZR500が持つスタイルを彷彿させる。また、イエローのゼッケンプレートも採用。これは、YZR500が参戦した世界最高峰2輪車レース「WGP(ロードレース世界選手権、現在のMotoGP)」の頂点、「GP500ccクラス」に出場するマシンにだけ与えられたものをモチーフとする。さらに、もともとのバーハンドルをセパレート式ハンドルに変更。ハンドルをマウントするトップブリッジ上面部分など、コックピットまわりのボルトも新デザインとし、質感の向上も図っている。

エンジンには、XSR900と同じ888cc・直列3気筒を搭載。最高出力88kW(120PS)/10000rpm、最大トルク93N・m(9.5kgf・m)/7000rpmを発揮するパワーユニットは、コンパクトな燃焼室などにより燃焼効率を上げることで、高いトルク性能を実現する。また、独自の走行支援テクノロジー「YRC(ヤマハ・ライド・コントロール)」も搭載。ライダーが好みや路面状況に応じて、エンジンの出力特性や各種電子デバイスの介入度を選択できる機能だ。ワインディングやサーキットに適した「スポーツ」、市街地走行に適した「ストリート」、雨天時などで悪化した路面状況に適した「レイン」といった3つの走行モードを選択可能。また、各種設定を任意に設定できる「カスタム」モードも2タイプを用意し、幅広いライダーのニーズに対応する。

加えて、5インチフルカラーTFTメーターも採用。表示パターンは、専用のアナログ風タコメーターを含む4種から選択可能だ。さらに専用アプリ「Y-connect(Yamaha Motorcycle Connect)」をインストールしたスマートフォンとバイクを接続する機能も持つ。これにより、電話やメールの着信通知など、さまざまな情報や画像をメーターに表示可能。また、スマートフォンを使い、バイクに乗らなくてもYRCのセッティングを行うこともできる。

車体まわりでは、XSR900と同じく、独自のCF(コントロールド・フィリング)アルミダイキャスト技術を用いたメインフレームを採用。もっとも薄い部分の肉厚が1.7mmというこのフレームは、直進安定性と操縦性を両立させるために、縦・横・ねじり剛性のバランスを最適化。軽快なハンドリングと扱いやすさに貢献する。また、YZR500に採用したデルタボックスというタイプのフレームをオマージュし、アルミ地を模したシルバー塗装を施すなど、細部にこだわった仕上がりとなっている。

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