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ヤマハ「XSR900GP」80年代レーサー再現に歓喜 往年の名車「YZR500」オマージュした真相とは

東洋経済オンライン / 2024年5月11日 11時40分

純正アクセサリーといえば、今回のショーには、さらに2タイプの外装セット装着車も展示されていた。標準仕様のカラーリングと異なり、白いボディに、断続する赤のグラフィック(いわゆるストロボカラー)を用いた外装は、やはり1980年代の国内レースなどで活躍したヤマハワークスマシンのカラーを彷彿させる。

一方、赤×白とフロントカウルなどにブルーもあしらった外装は、1984年に登場した「FZ400R」をイメージさせる。このモデルは、当時、国内で盛り上がっていた400ccの市販車をベースとする、全日本選手権フォーミュラ3レースというカテゴリーに参戦し、初代チャンピオンなどに輝いた「FZR400」のベースマシンだ。

なお、これら2タイプの外装は、予約販売(受け付け期間は2024年5月10日まで)で、発売は2024年9月の予定。価格(税込み)はいずれも33万円に設定されている。

ヤマハでは、ほかにもネイキッド版XSR900の2024年モデルに、XSR900GPとのリレーションを図った赤×白の新色「シルキーホワイト」を発表。同じく新設定の「ブラックメタリックX」とともに、こちらも2024年5月20日に発売予定。価格(税込み)は125万4000円だ。

また、まだ正式発表はないが(2024年4月20現在)、今回のショーには700cc版ネイキッドのXSR700にも白をベースに、燃料タンクなどに赤いグラフィックを採用した仕様が展示されていた。こちらも市販予定車というから、2024年のヤマハは、徹底して1980年代レーサーのイメージを推し進めていくようだ。

ネオクラシック×レーシングスタイルの潮流

近年、こうしたネオクラシックモデルは、ヤマハだけでなく、国内外2輪メーカーの多くが力を入れているジャンルだ。そんななかで、レースにおける自社の伝統を強くアピールしたXSR900GPが、市場からどのような反響を受けるのかは気になるところだ。少なくとも、1980年代のレース・ブーム時代に青春を送ったライダーたちは、このモデルにある程度の興味を持っているであろうことは予想できる(かくいう筆者も、興味津々ではあることは間違いない)。

ちなみに、ヤマハによれば、同社がリリースする市販車のなかでも、従来のXSR900やXSR700は、国内2輪車市場のメインユーザーだといわれるベテランライダーだけでなく、近年増加する若い世代の購入者も多いという。きっと、レトロなスタイルや雰囲気は、長年バイクに乗る層には懐かしく、若い人たちにとっては新鮮に感じるからだろう。果たして、新型XSR900GPも、そうした幅広いライダーからの支持を受け、大きなセールスにつなげることができるのか。今後の動向に注視したい。

平塚 直樹:ライター&エディター

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