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若手社員が知らない接待・会食で失礼のない作法 正しい上座・下座を知っていますか?

東洋経済オンライン / 2024年5月13日 19時0分

クライアントとの接待に自信をもって挑めるよう、基本的な作法をお伝えします(写真:Fast&Slow/PIXTA)

コロナの影響もおさまり、社内外の会食の機会も増えていますが、若手社員の中には「クライアントとの接待のやり方を教えてもらっていない」人も少なくないかもしれません。大手広告代理店に営業職として30年勤務し、「誰でも使える気配り術」を伝授する後田良輔氏に接待の基本的な作法について聞きました。

※本稿は後田良輔著『今こそ使える昭和の仕事術-ビジネスマン30年生の経験がたった3分で身につく』から一部抜粋・再構成したものです。

接待会場のセッティングはどうする?

接待は個室が基本

2022年の個人情報の漏えい・紛失事故は2年連続で最多を更新したとのこと(東京商工リサーチ調べ)。情報を盗もうと考える悪者の知恵は、どんどん進化しています。そしてそんな悪人の罠は、接待の場にも潜んでいます。

【図を見る】会議室での上座のルール

デジタル化が進んだ結果、最も重要な話は対面でしか話さない時代になりました。

だからこそ接待は個室が基本(最悪、半個室)です。これにより隣に座っていた集団がライバル会社の人間だったなんて凡ミスを防ぐことができます。まさに備えあれば患(うれ)いなしです。

また個室であればお互い会話に集中することができ、お酒の力も借りることで本音の親睦も深めやすくなります。

でも個室は緊張するですって? だいじょうぶです。次の工夫をすると緊張を軽減できます。

・ 人数と肩書を相手に合わせ、チームとして会食に臨む
・ 相手の秘書や部下に食事の好みや会話のNGをヒヤリングしておく
・ それでも緊張するなら間接照明の店を選ぶ(目線が落ち着きます)

「同じ釜の飯を食う」という言葉があるくらい、食を分かち合う行為はお互いの絆を深めてくれます。

事前準備を怠らず、万全を期しておもてなししてください。

小上がりに上がるときに全員の靴を揃える

「礼儀作法は人間関係を滑らかにする」と、松下幸之助は言いました。
もちろん会食においても礼儀作法は大変重要です。たとえば脱いだ靴の扱い。

ベストセラー『「育ちがいい人」だけが知っていること』(諏内えみ著、ダイヤモンド社)によれば、和食など小上がりに上がるなどの靴を脱ぐ時は、背中を見せながら脱ぐのはNG。正面向いたまま靴を脱ぎ、くるっと180度靴を反転させ、端に寄せるのが礼儀とのこと。たったこれだけなのにあなたの教養の有無がわかってしまいます。

加えてVIPは、自分の分だけでなく、全員の靴を揃えるおもてなしを仕掛けています。

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