1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

5月の日本株は「セル・イン・メイ」ではなく買いだ 世界の中で日本株だけが取り残されている?

東洋経済オンライン / 2024年5月13日 9時30分

3月まで絶好調だった日本株の値動きが冴えない。今後はどうなるのだろうか(写真:ブルームバーグ)

まずは前週末の相場を振り返ってみよう。10日のNY(ニューヨーク)ダウ30種平均株価は前日比125.088ドル高の3万9512.84ドルと、8連騰で終了。3月28日の史上最高値にあと295ドルに迫った。

また、世界のファンドのベンチマークとなっているS&P500種指数も同8.60ポイント高の5222.68と、こちらもあと32ポイントでNYダウと同日につけた史上最高値だ。

欧州株も絶好調だ。ドイツのDAX指数もフランスのCAC40指数も、ともに6営業日続伸。前者は連日で、後者も約1カ月半ぶりに最高値を更新した。

さらに、ヨーロッパの経済動向を写すベンチマーク指数として広く参照されているストックス600指数も、連日で最高値を更新している。しかも、大きく売られていた中国株も、香港ハンセン指数はいつの間にか年初来高値をとっている。

連休明けは日本株だけが冴えない値動き

それに比べると、ハッキリ言って連休明けの日本株は冴えない。

7日の日経平均株価は、連休中にたまったエネルギーだと言われた大量の買いで、寄り付きから前営業日比600円超の上昇となった。直後に伸び悩み悩んだものの、終値は599円高と高値圏で引け、注目ポイントである25日・75日移動平均線を超えた。筆者が重要視している移動平均の総合乖離(25日・75日・200日線の乖離率の合計)も、2桁(13.18%)に戻った。

これで「さあ、いよいよ反転開始」かと思われたのだが、翌8日の日経平均は前日の上げを帳消しにする予想外の下げになった。とくに悪役がいたわけではない。幅広く売られていたので、連休明けの7~10日の週は「オプションSQ(特別清算指数)算出の週」ということもあり、市場では「上げも下げもSQ絡みの事情があったのか」と思われていた。

最近は朝方が高く後半に下げるパターンが見られていたものの、週末10日の日経平均が高寄りしたあと、さらに上昇。9時40分に前日比667円高となって3万8700円台に乗せたときには、「SQが終わって、さあこれからだ」と思われた。

だが、直後から売られるいつものパターンに戻ってしまった。オプションSQ値は、弱い相場の象徴とされ、立ち合い中に一度もSQ値を上回らない、いわゆる「幻のSQ」でもなかった。

なぜ日本株は弱いのか? 兜町は「待ち作戦」

この日本株の弱さはどこから来ているのか。今週(13~17日)は16日に日本の1~3月期GDP速報値が出るが、民間シンクタンクのほとんどが「実質で前期比マイナス」を予想している。この辺も売り材料になっているのか。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください