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「稼いでも貯金ゼロ」彼女が"副業で消耗"した事情 大手IT企業とインフルエンサー両立の裏側とは?

東洋経済オンライン / 2024年5月17日 14時0分

―すごい! じゃあもう新卒入社する段階ですでに本を出していたんですね。

入社してから6年間、ずっと執筆業と会社員を兼業していました。土日両方休んだ記憶は、一回もないです! もうね、土日休みたいやつは兼業するな、と声を大にして言いたい……。

―最初から限界副業エピソードだ。ちなみに土日の副業はどんな仕事をしていたんですか?

いちばん多いのは原稿執筆や記事の編集。あとは取材、編集者さんとの打ち合わせ、会食も地味に多いですね。

―りょかちさんの本業の職種はPMで、副業はライター。そのふたつの仕事がお互い役に立つようなことはあったのでしょうか?

競業規定があるので、そこには常に気をつけていました。ですが可能な範囲の中で、たとえばPMとして新しい機能を考えるとき、ライター業やインフルエンサー業で仕入れる「今若者の間で流行ってるトレンド」「インフルエンサーとしてさまざまなサービスを使っている中で感じた、次に流行りそうな機能」のような情報はすごく有効でした。

あるいは社内にはできるだけ、インフルエンサー業で仕入れたトレンド情報を伝えるようにしていました。たとえば「UXのこういう部分が今新しいトレンドです」と、トレンド情報をまとめたレポートをこまめに提出する。すると自分の副業が、社内の役に立つようにアピールできるかな、と。

―えっ、すごすぎる……! そのレポートは自主的に提出していたのですか?

実は新卒時の上司が、そのレポートをすごく褒めてくれたんです! そのとき、こういうふうに副業の情報が皆の役に立てるといいのか~と学んだのは大きかったです。

……実はけっこう新卒時に私への風当たりが強かった時期があったんですけど、上司が「りょかちの視点はいつも勉強になる」「こういうレポートがあるとありがたい」とFacebookで言ってくれて。それ以来、風向きが変わった気がします。応援してくれる人が社内にいるということ、副業が本業に役立っていることを見えるところで言ってくれる人の存在はとても心強かったことを覚えています。

いい意味でもわるい意味でも、ちょっとした有名人

―風当たりが強かった、というのは、りょかちさんの副業に対して?

やっぱりIT企業という業種柄、SNSに詳しい人が多かったので、そのなかでは「りょかち」という名前はちょっとした有名人だったみたいで。なんというか、ちょっと変わったやつ、いい意味でもわるい意味でも「みんなが知ってる新卒」としてネタ的に扱われることは多かったです。

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