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「会社員→作家」副業時代を経た31歳が鳴らす警鐘 知っておきたい「本業に集中しないデメリット」

東洋経済オンライン / 2024年5月17日 14時5分

そうしてるうちに、だんだん「このままだと両方、中途半端になっちゃうんじゃないかな」と思うようになって。土日も平日も原稿書いて、本業もして、疲れて。「このままずっと、『もっとできるんじゃないか』と思いながら、疲弊して仕事を続けていくのか」と思うと、それは無理だなと。そうして辞める決心を固めました。

―どちらを辞めるかを考えたら、会社ではなく執筆業を選んだ、ということですよね。

そうですね……やっぱり自分は書くことが好きで。テキストを仕事にする夢があったので、そこを集中して一度やってみたい、という気持ちがあったことが大きいです。

あとは、会社でやっていたPMという仕事は、総合力の世界だなあと思っていて。そこでは今の自分じゃ勝てない人がいるな、でも「コンテンツ制作力」をつけた後なら、総合点もあがるから、また戦えるかもしれない、じゃあまずは自分の強みである「コンテンツ制作力」をもっと強化してみよう、と考えましたね。一生執筆業として生きていくというよりは、現時点でどちらを選ぶかという視点で、執筆業を選びました。

キャリアについては常に悩み続けている

―お話を伺っていると、りょかちさんはかなりしっかりキャリアを考えている印象なのですが、これまでキャリアについて悩んだタイミングはありましたか?

実は、常に葛藤してます。本当に。「自分はちゃんと有益にキャリアを積めてるのだろうか?」とずっと考えている気がしますね。

たとえば私、新卒でかなり優秀な人が多い部署に入れていただいたんです。みんなが憧れるような人が所属している部署で、いろんな人から「この部署に入れるなら、長期的に見たら本業に集中したほうがいいよ、絶対にいい経験になるから」と言われて。普通にキャリアの観点から考えると、副業なんてしないほうがいいんだろうな、どうしようかな、と何度も悩みました。あと、たぶん会社員に集中したほうが、お金は稼げるんですよね(笑)。

だけど自分の場合は、書くことが好きで、書きたいなと思ってしまった。もっと稼げる分野に才能や、やりたいことがあったらよかったのに~とはちょっと思いますけど、でも、自分の場合書くことが好きだから、お金やキャリアの観点では一筋縄ではいかなくとも、書くことを選んだ、と思っています。私にとっては、テキストに関わるという夢を諦めきれなかった、自分のキャリアからまったく消すことができなかった。

そんなわけで自分はたくさん考えて出した結論なのでいいのですが……もし後輩が兼業するとしたら、「本業に集中しないデメリットは考えたほうがいいよ」とは、言いたくなると思いますね。

知っておきたい「本業に集中しないデメリット」

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