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「会社員→作家」副業時代を経た31歳が鳴らす警鐘 知っておきたい「本業に集中しないデメリット」

東洋経済オンライン / 2024年5月17日 14時5分

―なんと……。でもたしかにお話を伺って思ったんですが、オタクであることと勉強を頑張ること、もある意味学生時代における「副業」のようなものかもしれませんね。精神を壊さないためには、オタク趣味のような逃げ道もすごく大切なのに、学生時代って「とにかく勉強頑張れ」だけ言われて、副業も許されない。でもそれっておかしいですよね。

大人にとっても、実は「メンタルを壊さないための副業」って大切なのかもしれません。

本当に! 自分にとっては会社員を健康的に続ける、そのメンタルのために、副業が必要だった。最近はそう思っています。

「半身で社会にかかわる」考えを広めたい

―りょかちさんに副業という選択肢があってよかったです……! お話を伺っていて、副業するにしてもしないにしても、自分のキャリアへのメリットデメリットを知ったうえで決めたほうがいい、ということなのかも、と思いました。副業に関するいろんな情報はあったほうがいい。

最後に、副業に関して何か思うことはありますか?

私、会社員時代から今に至るまでいろんな人を見ていて、「副業してる人が泣かずに済む社会のほうが、みんな生きやすいのでは?」とすごく言いたいんです。

―この連載のタイトルは「泣きながら副業してる」なのですが(笑)、つまり、「副業してる人が、限界にならずに済む社会」ということですか……?

そうです。以前、NHKの『100分de名著 100分deフェミニズム』という番組で、社会学者の上野千鶴子さんが「半身」という言葉を使われていて、すごく面白かったのですが、この「半身で社会にかかわる」という考え方をもっと広めたいです。

―「全身」で働く男性的な現状の働き方に対して、上野さんが提唱されたのは、女性たちはこれまでずっと「半身」で働いてきたんだ、ということですね。女性は、半分は家庭、半分は仕事、という働き方を今までせざるを得なかった。だけど「半身」で社会にかかわるのが当然になるべきだ、と。

本当に、「まずは暮らしがあって、そのリソースの一部を活用して仕事をしている」という意識で全員が働くことが、当たり前になってほしいです。

そうすれば、違う会社で働きたい人はまたもう半分で働いたらいいし、家族のことをやりたい人は半分を家族のことに使えばいい、というふうになる。自分の会社が好きだったら、普通の2倍使えばいいわけですし。

みんな100パーセントで仕事するの、やめよう、って思います。

メンタルを壊さずに済む社会になってほしい

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