「罰ゲーム化する管理職」視点変わる"3つの考え" 日本は「管理職目指す人」が他国と比べて少ない
東洋経済オンライン / 2024年5月17日 11時0分
連絡は細かくチェックして即レス。こまめなチャットが苦手な筆者も頑張ってやっていたが、正直なところチームのパフォーマンスが改善した実感はあまりなかった。経験を重ねた今は、ポイントを絞って指示やサポートをするポイントマネジメント型に落ち着いている。
振り返ってわかったことだが、マネージャーをやるうえで重要なマインドセットは、うまくできないことでいちいち自分を責めないということ。「そもそもやったことないんだからできなくて普通!」というくらいの気構えで十分なのだ。
なぜなら、マネージャーという業務には、わかりやすい定型の勝ちパターンや正解なんてものがないからだ。むしろ、「失敗しないほうがおかしい」と言っていい。
そうした中で勝ちパターンを確立するには、いろいろなやり方を試しながら自分に合うものを見つけていくスタンスが必要だろう。「自分や自分の部下に合うやり方はどれだろう?」と試行錯誤していくプロセスはどうしても必要だ。
順番としては、まず自分に合う、基準となるマネジメント方法を見つけること。
次に、いろいろな部下に合わせられるよう2パターン目、3パターン目と引き出しを徐々に増やしていくことでマネジメントできる範囲や質が向上していく。
自分の仕事に対する「感情の配点」を理解する
マネージャーという仕事を面白みを感じながらやれるための環境づくりに役立つのが「ウズウズ働くためのポイント配分」という視点だ。
一人ひとり手元に100点分のポイントが配点されているとして、どんなことにやりがいを感じるのか、面白みを感じるのかポイント配分して、自分の「感情の配点」を理解しておく方法だ。
まずは自分が働いていてやりがいを感じたり、面白みを感じることを洗い出す。「仕事を通じてスキルアップすること」「収入」「誰かに感謝されること」「仲間と協力し合うこと」「オンとオフが明確であること」などいろんな切り口があるだろう。
ある程度書き出せたら、それぞれに100点分のポイントを割り振っていく。これによって、自分がウズウズ働くためには「何が」「どのくらい」大事なのかを視覚化できる。
これは、マネージャーの仕事を「罰ゲーム」にしないためにも非常に有効だ。
管理職をやっていると、「やらないといけないこと」ばかりになってしまい、自分のやりがいや仕事に対する面白みを考える機会がどんどんなくなってしまう。
自分のマネジメントのやり方と、このウズウズ働くためのポイント配分を可能な限り一致させるようにすることで、自然とマネジメント業務を行うことが自分のやりがいや面白みにもつながる。
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