ついに決勝!「THE SECOND」見所を"徹底解説" M-1やキングオブコントファイナリストも参戦
東洋経済オンライン / 2024年5月18日 12時40分
当初はナルシストな浜崎に対し、松尾が「お願~い、死んで~!」と嘆くようにツッコむスタイルだったが、倫理性を欠くワードにアレルギーを起こす観客が増え始め、徐々に笑いも減っていった。2011年の東日本大震災を機に“不謹慎”だと判断し封印。以降、現在の正統派に寄せたスタイルにシフトしている。
2019年には、浜崎が闇営業騒動で無期限謹慎処分に。長い不遇の時期を乗り越え、27年目にして今大会のファイナリストになった。もはや貫禄さえ感じるバカバカしさがどう評価されるのか注目したい。
現在、バラエティーやYouTubeで高い人気を誇るタイムマシーン3号の山本浩司と関太。2人は東京アナウンス学院で出会い、2000年にコンビを結成した。モーニング娘。ら女性アイドル中心の芸能事務所(現在は太田プロ所属)に10年以上在籍していた珍しい芸人でもある。
彼らはデビュー間もなく頭角を現わした。ネタ番組や若手を中心とするコント番組に出演し、2005年には関の見た目を生かしたデブネタでM-1決勝進出を果たしている。
しかし、優勝したブラックマヨネーズの“人間性”を押し出す漫才に面食らい、しばし迷走。2015年に復活したM-1で決勝4位となり、ラストイヤーで深い霧を抜け出した。
今や関の持ち味を軸に、手を変え、品を変え、あらゆるパターンを生み出す職人だ。そんな異常な器用さを見せる彼らが、今大会のトップに駆け上がっていくかもしれない。
松本人志が務めたアンバサダーはなくなる
昨年と同じく、MCは東野幸治。ダウンタウン・松本人志が務めた“アンバサダー”はなくなり、今年はくりぃむしちゅー・有田哲平が“ハイパーゼネラルマネージャー”、博多華丸・大吉が“スペシャルサポーター”として参加する。
これまで賞レースとほぼ無縁だった有田が、どんなふうにファイナリストと絡むのか。その点にも注目しつつ、本番を心待ちにしている。
鈴木 旭:ライター/お笑い研究家
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