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子の自己肯定感育む「親の言葉かけ」誤解なき方法 石田勝紀×天野ひかり「子育て」対談ー前編ー

東洋経済オンライン / 2024年5月20日 16時30分

子どもの自己肯定感を高める子育て、声かけのコツとは?(写真:mits / PIXTA)

子育ての悩みは尽きないもの。そのような中、全国各地で母親対象のカフェスタイル勉強会「Mama Café」を年間130回以上主催し、1万人以上から相談を受けてきた石田勝紀さんと、NHK「すくすく子育て」元キャスターで、親子コミュニケーションアドバイザーとして講演や企業セミナー講師を務める天野ひかりさんがこのほど、教育ニュースレター「Discover Edu!」のイベントで対談。子どものやる気を引き出す関わりや、具体的な声かけについて語り合いました。対談の様子を2回にわたってお届けします。

「自己肯定感」に関する悩みが大半

石田:天野さんはNHK「すくすく子育て」のキャスターとして子育てに関するお悩みをたくさん聞く中で「自己肯定感」に関するものがとても多かったそうですね。

【写真】石田勝紀さんと天野ひかりさん

天野:はい、20年間子育てに関するお悩みを聞いていると、みなさんのお悩みは実はたった1つなんです。

それは、「親の言うことを聞いてほしい」。

つまり「勉強しなさい」って言ったら勉強してほしいのに、してくれない。「ゲームやめなさい」って何回言ってもやめない。

それで「私の言うことを聞いてほしいのに言うことを聞いてくれない。どうしたらいいですか?」っていうご相談なんですよね。

でもよくよく聞くと、本当の願いは、自分で考え行動できる子に育ってほしいということ。それなのに、毎日していることは、願っていることと真逆なんです。

それはもったいないですよね。親がすべきなのは、子どもが自分で考える力そのものを認めていくこと。つまり、自己肯定感をちゃんと育んでいくこと。

そういう言葉かけを毎日していくことが、実は本当の親の願いを叶えていくことになるんじゃないかな?と思い、その自己肯定感を育てるための言葉かけをご提案する活動をしています。

石田:私も塾を経営していく中で、子どもたちの自信のなさを感じていました。それはどうやら勉強で潰されてしまっているせいだと。

親や教師からいろいろ指摘され、できないところの指摘ばかりされていて、「自分はできない人間だ」って思い込んでいた。だから、「勉強で潰されたものは勉強できるようにさせれば自信がつくんじゃないか」と考えたんです。

それで成績アップするように指導していったら、彼らの気持ちも変わっていきました。やがて自己肯定感という言葉が世の中に出てきて、日本人の自己肯定感の低さが問題視されるようにもなりました。

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