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投資初心者の9割が陥る「高配当株」選びの5失敗 優良企業でも「なんとなく買う」と損することも

東洋経済オンライン / 2024年5月20日 8時30分

配当利回りが高くなるためには、配当金が上がる、または株価が下がるのいずれかのパターンになるのですが、「株価が大きく下げて利回りが急上昇」している場合は注意が必要です。

高配当株のランキングを見ていると、上位には利回り10%を超えるような銘柄もあったりしますが、その銘柄の株価チャートを見てみてください。

たいていの場合、長期間にわたって株価が下げ続けているケースが多いはずです。高配当の定義は曖昧ですが、私としては利回り4%以上と考えています。その水準をはるかに上回る10%を超えるような高配当株は気を付けた方がいいでしょう。

本当に増配を続けていて業績に問題がなく、たまたま今の株価水準から利回りが高騰している場合もありますが、いずれにせよ、その背景を考えなければなりません。

高利回りでも株が買われていないので、それだけ企業に対する評価がよくないと言えます。配当利回りが10%近くなっていると、株価の暴落や無配転落が危惧されます。

とにかく利回りの高さだけで投資判断をしないでください。

時価総額の低い銘柄は注意

注意点④ 業績が良くても低時価総額

長年割安に放置されてきた日本株には、企業として素晴らしい製品を提供していて業績もいいのになぜか買われていない優良株が多数存在します。ただし、時価総額の低い銘柄は注意してください。

大前提として、長期的に株価が上がっていくには何百億円、何千億円という資金を投じる大口投資家の参加が欠かせません。ただ、数億~500億円といった低時価総額の銘柄ですと、そもそも大口資金が入らず、長年株価が上がらないままということになってしまいます。

会社の資産よりも時価総額の方が低い=「PBR1倍割れ銘柄」が東証の半数を占めていることもあり、2023年3月に東証がその是正に乗り出したくらい、時価総額の低さは問題視されています。

日本の時価総額が小さい高配当株の中には、会社としてしっかり業績を上げていても、配当利回りが高くても、将来性の不透明さや利益率の低さなどで投資家から評価されず、時価総額が小さいまま全然上がらない銘柄も多数あるということを覚えておきましょう。

一時的な業績好調は長続きしないケースも多い

注意点⑤ 業績好調が長続きしない

長期投資ではやはり安定して業績を残す企業に投資しなければなりません。

しかし、高配当株の中には一時的に業績が好調になっても続かないケースが多々あります。

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