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おかっぱ・制服の「ダンス集団」の知られざる軌跡 面白くて奇妙!唯一無二のグループはこうして生まれた

東洋経済オンライン / 2024年5月22日 12時10分

――個性的な見た目の集団が、一斉に同じ動きをする様は圧巻ですが、一体感の秘訣は何ですか?

nona:振り付けを合わせるときは、動画を撮ってコマ送りにしながら、手がずれているとか、タイミングがバラバラになっているとか常にチェックして、ブラッシュアップしています。

sono:メンバー同士がすごく仲良くて、普段からたくさんコミュニケーションを取っているのも、作品の一体感に繋がっているかなと思います。リハーサルで結構な時間を一緒に過ごしているんですけど、オフのときもみんなで撮影したり、ご飯を食べに行ったり、家族以上に長い時間を過ごしていますね。

――完成度の高いダンスのために、舞台裏ではときに厳しい指導をすることも?

akane:ダンスに関しては、ここで笑ってほしいっていうポイントがあったとすれば、それ以外のところをお客さんに変に気にさせてはいけないと思うんです。動きが揃っていないとか、振りが間違っているとか。ダンスをきっちりすることは、面白いことを作る以前の大前提なので、できていなかったらはっきり言うようにしています。

nona:でもその厳しさも、akaneさんの作品に対してのこだわりが表れているからこそなので、私たちも怖いっていう風には感じないです。

アバンギャルディメンバーの信頼関係

――アバンギャルディのメンバーはどのように選定したのでしょう?

akane:一番は、「作る側と踊る側で意思疎通ができるか」です。私のダンスは、「ジャンルは何?」って聞かれてもよくわからないんです。いろいろなジャンルを混ぜ合わせて自分流のスタイルを作っているので、ジャンルはakane。そのダンスで、私が求めることや意図していることをちゃんと感じて表現できる人、私が思い描く世界を体現してくれるだろうなって人たちを選びました。

――たくさんのメンバーがおり、性格もそれぞれ違うと思いますが、信頼関係を築くために心掛けていることがあれば教えてください。

akane:チームって誰か一人だけが頑張ってもダメで、みんなで一つの目標に向かうことが大事なんです。最終目標はここだ、っていう同じものを持っていないと続けられないんですね。私は振り付けや演出を考えて、メンバーたちはどのように踊るかを考える。お互いすごくしんどい作業をしているのですが、大変であればあるほど、お客さんに楽しんでもらえる。きつい練習も一緒に乗り越えて、その先にあるお客さんの笑顔を見て、また頑張ろうって気持ちになるんです。その体験をみんなですることを大事にしているから、お互い信頼できているのかな。

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