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大人の「勉強が続かない」やる気が原因じゃない訳 40〜50代が「脳の機能」を圧倒的に引き出すコツ

東洋経済オンライン / 2024年5月22日 19時0分

(イラスト:うのき)

大人になってから資格取得や昇格・昇給試験のための勉強や学び直しを始めている人も多いだろう。そのうちのどれくらいの人が最初のモチベーションを維持し、目標を達成しているだろうか。三日坊主になってしまったり、自分なりに頑張ったつもりなのに結果が結びつかなかった人も少なくないはずだ。

『一生頭がよくなり続ける もっとすごい脳の使い方』を上梓した脳内科医の加藤俊徳氏は、脳にも基礎体力があるという。大人こそ身につけたい記憶力・理解力・集中力を底上げさせる脳の基礎体力のつけ方について5回連載で解説する。

続かない原因はやる気の問題ではなく、脳にあった

「大人の学び直しが流行っているな。よし、僕も今年は資格を取得するぞ」

【イラストを見る】勉強を始める前にまず「脳の基礎体力」の向上を

「ずっと放置していた英語の勉強を再開してみよう!」

新年や新年度、誕生日を節目に目標やゴールを立てる人も多いのではないでしょうか。

しかし、半年後、1年後、掲げたゴールに近づいている人や目標を達成した人がどれくらいいるでしょうか。

最初の燃え上がるようなやる気がいつの間にかくすぶってしまい、買った参考書は積読状態、勉強のためにとダウンロードしたアプリはしばらく開いていない、大金を出したオンラインレッスンも回数がだいぶ残っていてこのままだと消化できずに期限切れ……。

「こんなはずじゃなかった!」「本当の本当に、頑張ろうと思っていたんだ」「自分なりに頑張ったはずなのに、不合格だった」

三日坊主で終わったり、勉強したはずが思うような結果を得られなかったりした経験を持つ人も少なくないはず。

実際に、40代、50代と年齢を重ねてくると、自分がやりたいと望むことなのに行動に移せない、実行力の弱った大人が増えていきます。

以前の自分なら心と体が直結しているかのように、フットワーク軽くさっと始められたり、動けたのに、最近は気持ちに体がついていかない。そう感じることはありませんか?

実行力の衰えを体力や気力のせいだと言い訳する人は多いですが、行動するように指令を出しているのは脳です。

脳は40代後半から50代にかけて中年期に最盛期を迎えることは紛れもない事実です。

しかも中年期にしっかり脳を働かせることで、70代になっても、80代になっても脳はずっと右肩上がりに成長し続けます。

大人の学び直しは、脳科学的にも理にかなっているわけです。

前著『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』の読者がSNSや読者ハガキで「まだまだ自分はやれるんだと生きる希望が湧いた」「勉強方法を変えて、難関国家試験に合格できた」というような感想を届けてくれることをとても嬉しく思っています。

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