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「歯茎が腫れている」人がやっているNG歯磨き3つ 歯磨き中に歯茎から出血したら「出し切る?」

東洋経済オンライン / 2024年5月23日 7時30分

でも、安心してください。ここで出た血は、歯磨きによって歯周病を治療しているともいえるのです。

歯周病になると、歯周ポケットの中で、免疫と歯周病菌の戦いが繰り広げられます。このとき、体は炎症反応を起こすので、どんどん歯茎に血液を送り込んでいきます。すると、小さな刺激や圧力を与えるだけでも出血が起こります。

しかし、この血の中には、大量の炎症性物質や歯周病菌が含まれています。実際に、このとき出る血はサラサラしていますが、これは、歯周病菌が持つ酵素が血液の凝固作用を妨げる性質を持っているためです。

つまり、ここで出る血は、歯周病と免疫機能の戦いの中でできた悪い血。ならば、体外に出してしまうのが最良の選択です。

逆に、出血で歯磨きをやめるのは本末転倒です。

実際に2週間ほどかけて、この血を出し切り、歯周ポケット内のプラークもしっかり除去できれば、血の凝固作用も戻るので、多少の刺激でも血は出なくなります。

ですから、歯磨きで血が出ても気にしない。いえ、それどころか喜んでどんどん血を出しきってください。

ただし、力は弱めに、歯茎に毛先を当てないように。痛みを感じた場合、それは力を入れすぎか、歯茎に毛先が当たっているためなので、歯周ポケットに歯ブラシの毛先がしっかりと差し込まれていることを確認しながら磨いてください。

また、歯磨き後のうがいで吐き出した水に血が混ざっていないから、血が出ていないと勘違いする人もいますが、うがいでは歯茎から少量の血が出ていることに気づけません。

ですので、はじめのうちは鏡で磨いた歯を確認してみましょう。すると、小さな出血を確認することができるはずです。そして、出血を確認したならば、歯周病治療に自身の歯磨きが大いなる活躍をしたと、その成果を喜んでください。

ここまで縦磨き、横磨き、バス法の3つの磨き方を紹介してきました。

歯磨きをする目的は、口内のプラーク(病原菌)を除去することにあります。プラークの中には虫歯菌と歯周病菌が山ほどいますが、このプラークの除去には3つの磨き方だけでなく、歯ブラシも一緒に使い分けるのがより効果的です。

まずは、かための歯ブラシで縦磨きと横磨きをし、歯の表面についたプラークをしっかりと除去していきます。しっかり時間をかけて磨くことで、虫歯の脅威はかなり軽減できます。

しかし、まだ完全ではありません。歯周病菌の温床となっている歯周ポケットにプラークは残っています。そこで、理想をいえば、ここでやわらかめの歯ブラシに持ち替えて、毛先をしっかり歯周ポケットに入れるバス法で磨いていきます。

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