子育てにイライラ「叱らずに」済むテクニック 石田勝紀×天野ひかり「子育て」対談ー後編ー
東洋経済オンライン / 2024年5月23日 16時0分
子どもの自己肯定感を育むためには「声かけ」が大事だとわかっていても、実際は「ついついイライラして叱ってしまう」保護者が多いのではないでしょうか。また、パートナーや祖父母の子どもへの接し方が気になる、ということもよくあります。このようなときどうすればいいのでしょうか?
全国各地で母親対象のカフェスタイル勉強会「Mama Café」を年間130回以上主催し、1万人以上から相談を受けてきた石田勝紀さんと、NHK「すくすく子育て」元キャスターで、親子コミュニケーションアドバイザーとして講演や企業セミナー講師を務める天野ひかりさんの対談から、そのヒントを探ります(本記事は、教育ニュースレター「Discover Edu!」のイベントでの対談内容から一部を抜粋し、再編集したものです)。
前編:子の自己肯定感育む「親の言葉かけ」誤解なき方法
子どものやる気を引き出す「声かけ」とは
石田:お悩みを1つご紹介します。「ついついイライラしてしまい、叱ってしまいます」という内容ですね。
「日々の生活の中でイライラして叱ってしまい、後で自己嫌悪に陥ることがあるそうです。天野さんの著書を参考にした声かけをしたいのですが、とっさに出てこないことが多い。どのようにしたらもっとうまく子どもと関われるようになるでしょうか?」
確かに、自分の中に言葉が入っていないと、とっさの時に出てこないというのはありますね。
天野:こうしたご質問はよくいただくのですが、2つのアプローチ方法があると思います。
1つ目は、お母さん・お父さんがイライラしてしまう本当の原因を探ってそれを解消すること。子どもに対して普段と違う言動をしてしまうのは、子どもが原因ではなく、別のところにイライラがあるからです。
仕事上のストレスやママ友とのトラブル、パートナーへの不満など、みなさんありますよね。子どもはたまたま、そのイライラのはけ口になってしまっているんです。
いくら言葉かけをがんばろうとしても、根本的な問題を解決しないと難しい。自分ががんばりすぎていないか、イライラの原因と向き合って解消し、フラットな状態で子どもと向き合えるようにすることが大切ですね。
2つ目は、子どもの視点に立つこと。
具体的には、オウム返しと実況中継です。オウム返しは、子どもが「やだ」と言ったら、「やだね」と同じ言葉を返す。
「もうあの子のこと無視するんだ」と言われたら、「そんなことやめなさい!」とか言いそうになるけれど「無視するんだね」とだけ返す。そうすると子どもはピンポンの壁打ちのように自分の言葉を客観的に聞いて冷静になれます。
この記事に関連するニュース
-
「子どもがうるさくして、すみません」より効果的…躾への"お叱り"を穏便にすませる「魔法のひとこと」
プレジデントオンライン / 2024年7月1日 10時15分
-
天気がいいのに長靴はきたい2歳児vs保育士ママ、さすがの誘導に「素敵です」「出来てなかったと反省」
ORICON NEWS / 2024年6月27日 12時10分
-
子どもへの「よかったね」が呪いに変わる瞬間 「言い換え」してもなぜ子どもは変わらないのか
東洋経済オンライン / 2024年6月27日 8時50分
-
子どもの短所を直そうと必死な親がズレている訳 「生まれつきの資質」の存在を見誤っている
東洋経済オンライン / 2024年6月25日 12時0分
-
いまだ最適解が見いだせない「不登校」問題、“見守り”や“寄り添い”が行き過ぎてより残酷な結果にも…自立支援の課題
ORICON NEWS / 2024年6月6日 11時30分
ランキング
-
1今度はなんのコラボ? マクドナルドのX、次回の「ハッピーセット」のヒント画像公開...期待高まる
J-CASTニュース / 2024年7月4日 16時49分
-
2妻に先立たれた65歳、年金約17万円・おひとり様シニアを襲う<老後破産へのカウントダウン>
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月3日 9時0分
-
3宝くじで「10億円」当選! でも実際に“手では持てない”って本当?「1000万円」なら片手で持てる? 元銀行員の筆者の経験もあわせ解説
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月4日 4時40分
-
4「衝撃でした」従業員も驚き「川崎重工業」の裏金問題 海自隊員らに飲食費など提供か 共同作業で懇親会も 規模は十数億円の可能性
MBSニュース / 2024年7月4日 11時45分
-
5「NHK受信料がいらない」チューナーレステレビ 山善があえて“アフターサービス”に注力するワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月3日 8時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください