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大学附属校は「高校からが狙い目」という理由4つ 「塾なし組」でも十分に合格可能な入試方法も

東洋経済オンライン / 2024年5月24日 6時50分

また、一般入試においても、中央大杉並のように内申点を考慮する学校や、明大八王子のように内申基準のある推薦入試の出願者には、一般入試で加点措置を行う学校があります。そうなると、「実力養成ルート」の優位性は減り、「中学準拠ルート」が盛り返します。

3科目入試の大学附属校は「2勝1分」が合格の目安です。これは、3科目のうち2科目で高得点を狙い、残り1科目で少なくとも「引き分け」の成績を保つという意味です。

英語と数学を得意科目とすることが王道の戦略です。第1章で示したように、小学生の段階から本格的な英語学習を開始し、小学校算数を「図形」や「割合・比」まで丁寧に仕上げてあると下地作りとして十分でしょう。

たとえば、帰国生で英語が得意なら、英語で「1勝」が確定しているので、あとは数学か国語のどちらかを勝てる科目に仕上げ、残りの1科目で負けない状態にすることを目標にしましょう。

早慶附属校のレベルになると、英語はどの受験生も高いレベルで仕上がっていて当たり前で、数学の出来が合否を分けています。

3科目入試とはいえ、早いうちから理科や社会を捨てるのは得策ではありません。

早慶附属は「駿台テスト」の偏差値が指標になる

早慶附属校に向けた学習の指標となるものが、駿台教育センターが主催する「駿台中学生テスト」です。「実力養成ルート」の受験生が主体の難度の高い模試で、早慶附属校ほか、開成や渋谷幕張、日比谷の合格者の過半数が受けています。

VもぎやWもぎといった一般的な模試よりも母集団の学力が高く、偏差値は低く出る傾向にあります。VもぎやWもぎで偏差値70を超えていても、駿台では50しか取れないこともあります。

駿台の偏差値表で合格可能性80%ラインは、男子で早慶附属は65ぐらいに設定されています。しかし、実際の合格者はというと、50台後半ぐらいあれば、合格を勝ち取れる可能性が出てきます。

女子についてはもう少しハードルが高く、60を超えてくると合格は現実味を増します(女子のハードルが高いのは中学受験でも同様の傾向です。高校受験特有の問題ではありません)。

中学1年生から中学3年生の秋ごろまでは、駿台中学生テストで学力を測り、それ以降は、大手進学塾主催の冠模試や過去問演習で各校の合格可能性を探っていくのが早慶附属の王道の目指し方になります。

「塾なし組」も狙える早大学院の自己推薦入試

実力養成ルートが王道の早慶附属校ですが、男子校の早稲田大学高等学院の自己推薦入試は、中学準拠ルートや塾に通わない受験生にも合格可能性があります。この入試では学力検査は行わず、1人当たり30分間の面接でのアピールが合否を分けます。

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