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こだわり叶える「オーダースーツ」失敗しないコツ ビジネスシーンだけでなく休日着としても人気

東洋経済オンライン / 2024年5月24日 8時0分

「パターンオーダー」とは、いわば「既製品の個別発注」だ。既製品から近似のサイズのスーツを選択したうえで、発注・作製する。

縫製は中国など海外の工場が主流だ。生地の種類や細かい修正には制約が多いものの、完成後のイメージが想像しやすい。納期も短く、既製品の「お直し」と同程度の早さで完成することも。価格は3万円台からと既製品と大差ないケースも多く、手頃だ。

そして、いわゆるオーダースーツ専門店チェーンが展開しているのが、「イージーオーダー」。ゲージ服(採寸のためのサンプルスーツ)を試着し、広範囲な修正・補正を加えた形で発注・作製する。

縫製は主に国内の専門工場で行う。生地の種類が多く、襟幅の変更など細かなデザインの変更にも比較的柔軟に対応できる。納期は1~2カ月程かかるが、なで肩やO脚など「身体の角度」の補正にもある程度対応でき、仕上がりはパターンオーダーより格段に向上する。一方、価格は5万円前後~50万円以上と店舗により大幅に異なるので注意が必要だ。

「フルオーダー」は、本来の注文服店(テーラー)による、昔ながらのオーダースーツ。

注文主の体型や嗜好に完全に対応すべく、細かい採寸を基に型紙をゼロから起こす。生地の種類も豊富で、縫製は専門の職人が行う。フィット感やデザインを確認する「仮縫い」工程が少なくとも1回は付き、見た目の立体感も着心地も最高レベルとなる。

ただし、納期は少なくとも2カ月、場合によっては1年以上かかることもあり、価格は20万円以上と高額。注文主には店の「作風=ハウススタイル」を見極めるセンスも問われる。

どう選べばいい?複雑化するオーダースーツ

しかし、実際にはこの3種類の境界は曖昧になりつつある。例えばスーツ量販店チェーンの場合は、イージーオーダーの要素を若干加えたパターンオーダーと思っていい。

百貨店やセレクトショップチェーンではイージーオーダーが主体だが、型紙や芯地のような副資材にオリジナルのものを採用したり、主に海外のフルオーダー店舗を招いたポップアップイベントを行ったりもしている。

また、昔ながらの注文服店でも職人不足の解消や価格帯の充実を目的に、イージーオーダーではありながら、型紙を縫製工場に持ち込んだり仮縫い工程を加えたりすることでフルオーダーに近いスーツを提供するケースも近年増えている。

店舗と仕組み別にまとめると以下のような表になる。

それでも「どこのお店に行けばよいのかわからない」という人は、「体型・予算・こだわり」の3条件を指針とすれば、そこまでの失敗は起こらないだろう。

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