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こだわり叶える「オーダースーツ」失敗しないコツ ビジネスシーンだけでなく休日着としても人気

東洋経済オンライン / 2024年5月24日 8時0分

まず.「体型」は、実はそこまで気にしなくてよい。ただし、身体の左右や前後のバランスに歪みがある人は、高度なオーダーのほうが着心地と見た目のよさを両立できるだろう。

「予算」については、当然高額なほうが良質なスーツを入手しやすくなるが、パターンオーダーでも高級ブランドだとイージーオーダー以上に高額な場合も多いので注意が必要だ。

「こだわり」は、前述した3つの「一張羅/コスパ最重視/休日着」ニーズを参考に自身のこだわりを確認しよう。とくに「休日着」のニーズが強い人は、少なくともイージーオーダー以上のものを、自身のこだわりを理解してくれる店舗で注文すべきだろう。

「オーダー」は英語で「Bespoke」と言う場合もあるが、これは注文主と作り手がまさに「話し合い」を重ねて一緒に作品を創造することに由来する。スーツに多少なりとも「軸」を求める人は、このBespokeを体現する個人経営の注文服店や専門店などが断然お勧めだ。

大規模なブランド・店舗やチェーン店などの場合、基本デザインが流行に左右されやすいため妥協点が増える可能性が高く、かつ担当者も人事異動で変わりがちなので話し合いを重ねることが難しいからだ。

時代の先端を象徴する「注文服店2選」

とはいえ、個人経営の店ならどこでもよいわけではない。とくに老舗の注文服店では、縫いはダントツに丁寧なのに、時代を捉えきれないがために冴えたスーツを作れない店も少なくない。

感性を見極める目安は、ホームページやSNSなどを通じて、作品例や自らの審美眼を的確に伝える努力を継続的に行っているかどうか。それができている店はたいてい、若く研究熱心なリピーターを継続的に獲得しているので、発想もセンスもつねにアップデートされている。

そんな時代の先端を象徴する個人経営の注文服店(テーラー)を、2つ紹介しよう。まずは国分寺にある「吉田スーツ」。

今日的発想のオーダースーツの始祖は、ズバリここと断言しても差し支えない。2003年創業とそこまで古くはないものの、多摩エリアのオーダースーツを代表する存在として定着し、現在では下北沢・国立・虎ノ門にも店舗を構える。

イージーオーダーのインフラをフル活用し、古典的なものから流行を加味したものまで、注文主の思いに寄り添った親しみやすいスーツを作り上げるのが特徴だ。

どの店舗も開放感があり、メンズのスタートラインが4万4000円(税込み)からとハードルが低いのも魅力だ。様式やディテールにそこまでこだわりがない人にも的確にアドバイスしてくれるので、まずはオーダースーツの着心地や楽しさを体験したい人には、間違いのない選択だろう。

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