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こだわり叶える「オーダースーツ」失敗しないコツ ビジネスシーンだけでなく休日着としても人気

東洋経済オンライン / 2024年5月24日 8時0分

近年はレディースにも力を入れており、こちらは原則女性スタッフが採寸などを担当するので、女性にも安心して勧められる。

もう1つは、青山にある「Bespoke Tailor Dittos.」。

ここも創業こそ2009年ながら、スーツの源流である英国的な硬派な仕立てを徹底的に探求した注文服店として、オーダースーツ好きには知られたお店だ。代表である水落卓宏氏は銀座の著名なテーラーや海外ブランドのオーダースーツ部門でキャリアを積み重ねた方で、その妥協のなさはこの業界でも有名。

オーダー形態は2つあり、フルオーダーの「ビスポーク」は、採寸・型紙の作成から縫製・仕上げまですべて水落氏が直に携わり、一針一針フルハンドメイドで行う渾身の一作。ロンドンの著名な注文服店の作品より、はるかに英国的な佇まいが完成する。

もう1つの「ハウススタイルオーダー」は、縫製工場のイージーオーダーの範疇ではあるものの、型紙は水落氏のオリジナル。左右非対称の補正を可能にするほか、仮縫いや重要個所を手で縫い上げるオプションもあり、下手なフルオーダーより高レベルに仕上がる。

昨今主流の軽くて薄いイタリア的なものより、シルエットの緩急をしっかり出して耐久性にも勝る本来の英国的な仕立てを望む人に向いているだろう。

縫い手不足や細分化する嗜好への対応など売る側の課題は多いが、当面はオーダースーツのトレンドは続くだろう。スーツが、単に仕事のために着るアイテムから、オーダーを通して楽しむツールへと進化しつつある今、大人のビジネスパーソンにこそ、自分だけの一着を誂える魅力を味わい尽くしてほしい。

飯野 高広:服飾研究家

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