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「大規模アイスショー」が人気を獲得した独自性 「ファンタジー・オン・アイス」は他と何が違うか

東洋経済オンライン / 2024年5月24日 8時0分

これまでにも、ゴスペラーズ(2010年)、倉木麻衣さん(2011年)、郷ひろみさん(2014年)、CHEMISTRY(2016、2018年)、スガシカオさん(2022年)、広瀬香美さん(2022年)ら大ヒット曲を持つアーティストが出演している。

ライブ演奏とスケートの華麗なコラボ

「ファンタジー・オン・アイス」では、長方形のアイスリンクの一辺にステージが設置され、アーティストのライブ演奏に乗せてスケーターの演技が披露される。

例えば2023年の幕張公演では、福原みほさんの歌う「ライジング・ハート」をオープニング曲、DA PUMPの2人が歌う「U.S.A」をフィナーレ曲として、大勢のスケーターが歌声とともに舞った。

2023年幕張公演初日のコラボプログラム
(スケーター「曲目」/アーティスト ※敬称略)
三原舞依「花」/夏川りみ
ライラ・フィアー&ルイス・ギブソン「'S wonderful」/夏川りみ
荒川静香「Broken Heart」/福原みほ
ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン「I will always love you」/福原みほ
アンサンブルスケーター「Lady Marmalade」/福原みほ
織田信成「涙そうそう」/夏川りみ
友野一希「紡―TSUMUGI―」/ISSA
田中刑事「All My Love To You」/ISSA
羽生結弦「if…」/ISSA & KIMI

フィギュアスケートに音楽はつきもので、2014年以降は競技会でも歌声の入った曲が使用されている。

スケーターとアーティストのコラボは、ともすると「音楽が生演奏になるだけ」と従来の演技の延長線上で捉えられるかもしれないが、「ライブ」であるがゆえの特徴は明確にある。

通常、フィギュアスケート向けの音源はプログラムに合わせて用意されたもので、当然、何度でもまったく同じ音楽が流れる。しかし生演奏では、テンポや次のフレーズに入るタイミングなどが演奏するごとに微妙に異なる。スケーターにはそれに対応する動きが要求され、アーティストにもスケーターと息を合わせたパフォーマンスが求められる。

高級BGM付きフィギュアスケートでなく「ダブル主演」

主催企業であるCICの真壁喜久夫社長は、「ファンタジー・オン・アイスの観客は多くがフィギュアスケートファンですが、出演アーティストは単にBGMの役割を担う存在というわけではありません。アーティストとスケーターはどちらも主役なんです」という。

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