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中山秀征が志村けんから学んだ「バカでいろよ」  "師匠"から教えてもらった明るく生きるヒント

東洋経済オンライン / 2024年5月25日 16時0分

志村さんとの思い出は数えきれないという中山秀征さん(写真右)(画像:Instagram @hidechan0731 2020年3月20日の投稿より)

日本テレビ系列の情報番組『シューイチ』で、絶妙な緩急で番組を仕切っているテレビタレントの中山秀征さん。共演者の魅力を自然に引き出す巧みなMC術は、"師匠"と慕う志村けんさんから学んだと言います。本記事では中山さんの新著『いばらない生き方 テレビタレントの仕事術』から一部を抜粋し、志村さんから学んだ「明るく生きるヒント」についてお伝えします。

出会いはまさかの「逆オファー」

僕が「師匠」と呼び、最も尊敬するコメディアンが、2020年に亡くなった志村けんさんです。

【画像】中山秀征が“志村師匠”から学んだ「明るく生きるヒント」はこれ

高木ブーさんが追悼番組の中で「志村は死なない」と言った通り、師匠は今も、コントの中に生き、所属事務所の公式 YouTube や映像配信サービスなどを通じて、世界の人々に「笑い」を届けてくれています。

僕は師匠が50歳から70歳までの間、毎年、誕生日パーティーの幹事をやらせてもらっていたこともあり、数え切れないほど酒席をご一緒しました。お酒を愛する志村師匠からは、数々の「金言」を頂いて……。

出会いのキッカケも「お酒」でした。

1997年、『DAISUKI!』の日本酒を飲みながら居酒屋トークをする名物企画に、なんと、志村さんから「あれ何かいいよな。俺、出たいんだけど」と"逆オファー"があったのです。

当時、志村さんがバラエティ番組にゲスト出演することはほとんどなく、当日は、僕と松本さん(松本明子)とナオちゃん(飯島直子)はもちろん、スタッフ全員が"ド緊張"状態でした。

大先輩をお出迎えするため、僕が入り時間の30分前に現場に行くと……志村さんは1時間前に現場入りしていて、既に「変なおじさん」のメイクが仕上がっている状態でした。

僕は「しまった! 大先輩を待たせてしまった」と"バカ殿"の如く顔面蒼白。

思わず、「志村さん、どうしてそんなに早いんですか?」と尋ねると、師匠は「遅刻すると『すみません』から1日が始まるだろ。それが嫌なんだよね」と、あの照れた笑顔で一言。

大御所の「金言」に触れた僕は、思わず「すみません」と謝ってしまいました……。

この日が志村師匠との出会いとなりました。

師匠と"竜ちゃん"との忘れられない思い出

ロケはお酒を飲みながら和やかに進み、そこから、プライベートでも飲みに行かせてもらうように。

師匠が行くのは、麻布十番の大衆居酒屋や、六本木の目立たない場所にあるおでん屋など、飾らないお店ばかりで、メンバーも決まって少人数でした。師匠と竜ちゃん(ダチョウ倶楽部の上島竜兵)と3人で、何度杯を交わしたことか……。

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