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理解・応用力がある人とそうでない人の決定的差 大人の脳をやる気にさせるためのすごい仕組み

東洋経済オンライン / 2024年5月25日 18時0分

(イラスト:うのき)

大人になってから資格取得や昇格・昇給試験のための勉強や学び直しを始めている人も多いだろう。そのうちのどれくらいの人が最初のモチベーションを維持し、目標を達成しているだろうか。三日坊主になってしまったり、自分なりに頑張ったつもりなのに結果が結びつかなかった人も少なくないはずだ。

『一生頭がよくなり続ける もっとすごい脳の使い方』を上梓した脳内科医の加藤俊徳氏は、脳にも基礎体力があるという。大人こそ身につけたい記憶力・理解力・集中力を底上げさせる脳の基礎体力のつけ方を5回連載で解説。第2回は脳の働きを活発化する「発火」(ファイアリング)について解説する。

勉強を始める前に脳の準備運動をしよう

脳は年齢に関係なく、日常の行動次第で変化するものですし、成長させたいという心がけのもとに行動すれば、何歳になっても枝ぶりを豊かにしていけます。

【イラストを見る】もっとすごい脳への鍵となる“ファイアリング”

脳の枝ぶりがいい状態とは、脳のベースが整っていて、基礎体力が十分に備わっている状態と言えます。

脳の基礎体力がないと、いざやる気になっても三日坊主で終わってしまったり、努力をしたほどの結果が得られず途中で投げ出してしまったりなど、夢が夢のままで終わってしまう人生になる可能性を高めてしまいます。

勉強の時間がなかなか確保できないと嘆く忙しい社会人こそ、やりたいと思い立ったときに機を逃さず、すぐに始められる自分でありたいと思っているでしょうし、やると決めたらそのことにパッと集中できる切り替え上手な自分でいたいと願うことでしょう。

理想の自分に追い付かないのは、あなたの心が弱いわけではありません。
やる気が出ない、続かないというのは、脳の状態に原因があることがほとんどです。

脳は毎日の過ごし方次第で、いかようにも変えていけます。 運動の前には準備体操をして、体の柔軟性を高めたり可動域を広げたりしておくように、脳をよく働かせようと思ったら、枝ぶりをよくしておくような準備を常日頃からしておきましょう。

脳番地は、それぞれが単独で働くことはほとんどなく、その場の状況に応じて必要な脳番地同士が連携しながら、考えや行動を決めています。

しかし、脳番地の活動がほぼなく、脳画像に枝ぶりが映し出されないほど真っ白になっていると、脳番地同士の連携もできなくなってしまいます。

たとえば、Xにたくさん流れてくるポストの中でも、自分が贔屓にしているサッカーチームの名前は、視覚系や記憶系のおかげですぐに目に留まります。

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