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パン「食べないぶんは即冷凍」が正解な納得の理由 クロワッサン、菓子パン、ベーグルはどうする?

東洋経済オンライン / 2024年5月26日 12時0分

食べきれなかった食パンやそのほかのパンのおいしい保存法を伝授します(写真:jessie/PIXTA)

例えば、6枚切りの食パン1斤を買ったとき。翌日に3枚食べて半分残った場合、みなさんはどのように保管していますか?

「冷凍食品専門家」「冷凍生活アドバイザー」として活動し、『いますぐ食べたい!冷凍食品の本』や『冷凍王子の冷凍大全』などの著書のある“冷凍王子”こと西川剛史さんが、余りがちなパンのおすすめ冷凍法を紹介します。

大敵は「乾燥」と「でんぷんの老化」

余ったパンをそのまま放置していたら、パサパサ、ボソボソになっていた――。そんな経験ありますよね。

【イラストで解説】なぜ、冷凍パンはおいしいのか。イラストでわかりやすく解説します!

実際、パンは含まれる水分量が多いため、乾燥し水分が飛ぶとおいしさを損ないやすい食品です。そのため、常温ではあまり日持ちしません。

また、一般的なパンは小麦粉で作られているので、でんぷんが多く含まれています。でんぷんは水分を含むことで柔らかくなりますが、時間が経つにつれ、水分が抜けて硬くなります。簡単にいうとこれが「でんぷんの老化」で、老化が進むとパンのおいしさが損なわれます。

さらに、常温保存の際にはパン特有の香りや風味も飛んでしまいます。

また、でんぷんが最も老化しやすいのは0〜5℃で、これはちょうど冷蔵庫内の温度帯。でんぷんの老化を進めてしまうため、冷蔵庫での保存もおすすめしません。

パンを長期保存する場合は、冷凍が最もおいしさを保てるのです。

食パンの冷凍&解凍テク

みなさんが最も冷凍しているパンはおそらく「食パン」だと思いますので、まずは食パンの冷凍・解凍方法からご紹介します。

パンの冷凍で何より大切なのは、買ってきたらすぐに冷凍すること。買った数日後に冷凍するのでは、もうその時点で常温保存により風味や味が落ちています。すぐに食べるぶんを分けたら、残りは買ってきたその日のうちに冷凍してしまいましょう。

そして、商品の袋のままの冷凍はNG! パンの冷凍において注意すべきは乾燥なので、手間はかかりますが1枚ずつラップに包み、それを冷凍用保存袋に入れて、口を閉じて冷凍庫へ入れます。

パンのようにでんぷんの多い食品は基本的に冷凍に向きますが、食パンはパンの中では冷凍が苦手の部類に入ります。というのも、食パンはスライスした切り口が大きく水分が抜けて乾燥しやすいので、冷凍保存時に品質が低下しやすいのです。

そのため、冷凍保存するときは、できるだけ空気に触れないようにぴっちりラップで包み、さらに冷凍用保存袋に入れるのが、おいしさを保つポイントになります。それでも食パンは霜がつきやすいので、保存期間は2〜3週間以内が目安です。

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