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50代同士の再婚「子どもたち」のリアルな反応 令和の日本は「多婚時代」に突入している

東洋経済オンライン / 2024年5月26日 11時40分

「シングルファザーは婚活で苦戦すると思ったから、家事力を自分のアピールポイントにしようと考えた。ビシッとアイロンをかけたハンカチを持っていき、どこかのタイミングで見せられたらきっと気に入ってくれるんじゃないかと思った」とのこと。

まさにそこを美香さんがしっかり受け止めてくれたわけですね。お見合いはうまくいき、何回目かのデートで2人はドライブをしました。そのときにはクイズ形式で互いのことを語り合い、とても楽しかったそうです。

これもやはり子育ての経験が生かされているのでしょうね。小さな子どもがドライブ中に騒ぎ出したときに「クイズを出し合おう」などとなだめる。気晴らしの仕方を心得ているわけです。子育てに関する共通の話題も多く会話は大いに弾んだそうです。

2人の仲は順調に深まっていきましたが、クリアしなければならない問題がいくつかありました。

まず、お子さんに婚活についてどう伝えるか。美香さんのご家庭では、息子さんはまったく気づいていなかったので、お相手が決まってから伝えることにしました。

子どもたちに伝えてみたら…

一方で、娘さんは、ママが急におしゃれになって週末にうれしそうに出かけていくところから何も言わなくてもすぐに察したそうです。そこで美香さんは娘さんには正直に話しました。

「ママはあなたたち2人が大きくなってうれしいけれども、いずれ家を出ていってしまうことを考えると寂しい。そのときママは60代になってしまう。今のうちに婚活したい。いい人が見つかったら紹介するね」。娘さんはうれしそうに「わかった。待ってるね」と言ってくれたそうです。

純也さんのご家庭では、照れもあったのかほとんど話しませんでした。ただ、「結婚相談所に入ったよ」と告げると、息子さんは「足を引っ張らないようにするよ、親父」と静かに言っていたそうです。お父さん思いの息子さんですね。

お見合いからたった3カ月で、2人は結婚の意思を固めました。シングルマザーと初婚男性が結婚するケースはたびたびありますが、シングルマザーとシングルファザーの結婚は珍しい。本人たちも想定していませんでした。

次の問題は一緒に暮らすかどうか。私は婚活初期から美香さんに「無理して一緒に住む必要はありませんよ」と提案していました。

「今の時代、別居婚や週末婚は珍しくありません。子どもたちの成長に合わせてスタイルを変えていけばいい。せめて娘さんが高校生になるまであと数年は、今のままそれぞれのファミリーで別居して、たまに美香さん、純也さんが行き来したり、子どもたちだけが行き来したりする生活をして様子を見てから同居したほうがいいと思いますよ」。このアドバイスによって美香さんは気が楽になったようです。

子ども同士がいきなり家族になるのは難しい

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