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50代同士の再婚「子どもたち」のリアルな反応 令和の日本は「多婚時代」に突入している

東洋経済オンライン / 2024年5月26日 11時40分

年頃の子どもたちがいきなり家族として一緒に住むというのは非常に難しい。まず、物理的に、どちらの家に住むにしても手狭になるケースが多いでしょう。

引っ越す場合は、場所によっては子どもを転校させなければなりません。親の再婚が理由での転校だと、子どもはすんなり納得しないかもしれませんし、塾も変えるのかどうかといった問題が山ほど出てくる。実際、転校について揉めて結婚がなかなか進まないカップルもいます。

もちろん心理的な面での心配もあります。子どもたちの性別や性格、育った背景にもよりますが、いきなり「お父さん」「お母さん」と呼ぶことはハードルが高い。

年頃の男の子と女の子だと同居に抵抗を示すかもしれない。子どもが公立小中学校に通っていた場合、同じ学校に行くことになりますから、周りに対して気まずい面もあるでしょう。特に、思春期のお子さんの場合はゆっくりと時間をかけてサポートしてあげなければなりません。

かつては夫がたとえ暴君であっても妻は耐えて仕えていた結婚。それは女性の働き口が少なく生活するすべがないために我慢して小さくなっていたから。今は女性がどんどん社会進出しているので、夫に愛想を尽かしたら我慢せずに離婚します。3組に1組の夫婦が離婚している時代です。

そんな時代にあって「子どもがいるから再婚は無理」とあきらめてしまうのはもったいない。結婚のスタイルも多様化していますし、家事・育児ができる男性も増えています。子どもを1人で育てるよりも、新しいパパ、ママがいたほうがいい。

日本も夫婦別姓を認めるなど法改正を進めて、結婚しやすく、同時に離婚も再婚もしやすい環境にしてほしい。それがひいては子育てしやすい環境にもなり、少子化対策にもなるのではないでしょうか。

長い人生のうち何回結婚しても悪くない

20年以上前のこと、友人女性がアメリカ人男性と結婚しました。男性の母親は医者で5回結婚していました。ウェディングパーティーには彼と血が繋がってない兄弟が20人以上出席していました。

「ステップブラザー」「ステップシスター」といった話が当たり前のように飛び交い、大家族がみんなで踊って楽しそうにしていて、一般的な披露宴とは雰囲気がまったく違う。当時、私は「アメリカは進んでいるなあ」と大きな衝撃を受けたものです。

1回の結婚でうまくいけばもちろんいいのですが、何事も1回で成功するとは限りません。20代1回、30代で1回、40代で1回⋯⋯と、長い人生のうちに4、5回結婚してもいい時代なのではないでしょうか。

その都度、できた子どもも、「前の夫の子どもだから」「相手の連れ子だから」と区別するのではなく、みんなで仲良くする。別れた相手だって縁があって一度は結婚したのだから、一時的に憎み合うことがあったとしてもゆるやかにつながっておけば、老後また仲直りする可能性だってあります。

そうしてみんなが家族として、みんなで子育てしていく。そんな「多婚時代」に、これからはなっていくのではないかと思います。

植草 美幸:恋愛・婚活アドバイザー、結婚相談所マリーミー代表

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