塾に行かずに難関大合格した子「毎日10分した事」 ロジカルな思考を鍛えるにはどうしたらいいか
東洋経済オンライン / 2024年5月28日 7時40分
生成AIの進化が著しい中、今の子どもにとっては将来、AIと働くことが当たり前になることが予想されます。そうした中で重要になるのがロジカル思考で、これを鍛えるにはライティング力が必須だと、韓国屈指のライティング・コーチのソン・スッキ氏は言います。
本稿では、子どものライティング力を伸ばすのに具体的に親はどうすべきかについて『作文宿題が30分で書ける! 秘密のハーバード作文』より抜粋して紹介します。
ライティング力を伸ばすにはフィードバックが必須
SF小説家のベルナール・ヴェルベールが初めて書いた物語は、「あるノミの記憶」というタイトルのエッセイだったそうです。それを読んだ担当の国語教師は、3段階評価の「普通」程度の点数とともに、次のようなコメントをつづりました。
「ベルナール君のエッセイを読み、大いに笑わせてもらいました。何度も読み返して周囲にも一読を薦めたほど、純粋に読者としての楽しみを味わいましたよ。ただし、スペルミスが5つもあり減点せざるを得なかった点が実に惜しい。スペルにもう少し気を配れば、次はもっといい点数が取れるでしょう」
この国語教師はベルナールのエッセイに対して、個性あふれる文章だという賞賛とともに、注意すべき点も併せてフィードバックしています。ライティング力を伸ばすには、単に「よく書けている」といった賞賛だけでは足りません。こうしたフィードバックが大切なのです。
みなさんにはぜひ、この国語教師のようなフィードバックをお子さんにしていただきたいのです。フィードバックは次のような3ステップで行うことが理想的です。
「よい点をほめる」−「気になった点を尋ねる」−「肯定的な提案をする」
以下に詳しくご紹介します。ぜひ実践してみてください。
Step 1 「よい点をほめる」
「こんなことを考えているなんてすばらしいね」「この表現がとてもいいね」など、お子さんの文章のよかった点を具体的にほめてください。具体的に指摘されることで、お子さんもどういう点が自分の長所なのかに気づき、伸ばすきっかけとなります。
Step 2 「気になった点を尋ねる」
「どうしてそう思ったのか」「なぜこう書いたのか」など、お子さんの文章を読んで、気になった点を質問してみてください。尋ねられることで、今の書き方では自分の意図がうまく伝わらないのだと子ども自身が気づくことができます。
Step 3 「肯定的な提案をする」
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