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塾に行かずに難関大合格した子「毎日10分した事」 ロジカルな思考を鍛えるにはどうしたらいいか

東洋経済オンライン / 2024年5月28日 7時40分

Step 2で質問した気になる箇所について、お子さんの意図をもっとわかりやすく文章化できるよう、肯定的な提案をしてください。その際は、「そのことを伝えたいのならばこういうふうに書いたらどうかな?」など、あくまで決定権はお子さんに委ねた問いかけをすることが重要です。

文法的におかしな箇所もお子さんの確認不足かもしれません。「間違っている」とすぐに指摘するのではなく、「変なところはないかもう一回読んでみようか」といった提案をしながら、本人が気づかなければ指摘するように進めてみてください。

自分の考えと書いた文章に責任を持たせる

お子さんが文章を書くときは、必ず自分の名前を明記させてください。名前を書くことで、自分の文章に対する責任感が生まれます。「なぜいちいち名前を書かなくちゃいけないの?」とお子さんに尋ねられたら、こう答えてください。

「あなたが書いた文章はあなたの考えであり、あなたの知識だからだよ。それをきちんと守るためにも名前を書くんだよ」

加えて、「裏を返せば、他人が書いたものは他人のものである」ということも強調してください。自分の文章が自分の財産であるのと同様に、他人の文章は他人の財産であるということです。

ハーバード大学は盗用に対し厳格な姿勢を貫いています。ライティングの授業においても、無断盗用や盗作のないように厳しく指導しています。インターネットでいくらでも他人の文章に触れられる時代です。

だからこそ、お子さんにも、まずは自分の考えや書いたものが大切であること、他人が書いたものも同じように大切であることを教えてあげてください。また、SNSにアップする際は個人情報保護の観点から、限定公開にしたり、お子さんが自分で考えたペンネームを使うとよいでしょう。

ライティング力が子どもたちに翼を授ける

息子は90年代生まれで、当時は国内でのさまざまな格差が話題に上り始めた頃でした。格差を埋めるためにも息子をよい大学に送らなければ。

息子が中学校進学を控えた当時、私たちはソウルから半日近くもかかる全羅南道(チョルラナムド)の片田舎に暮らしていました。学習塾もないひどく辺鄙なところでしたし、いえ、たとえ塾があったとしても我が家の経済事情では学習塾代にも頭を抱えるだけ。もとより、息子自身に学習意欲がありませんでした。

彼が幸せになるためには一体どうしたらいいのだろう? 不安な中、私は情報収集を始めました。名門大学に入れば幸せになれるのかと卒業生たちの話を探ると、彼らは海外の名門大学に入れなかったことを悔いていました。なんということでしょう。

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