1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

少女の壮絶人生演じる「河合優実」に見た芯の強さ 不適切にもで話題、新作の「あんのこと」への想い

東洋経済オンライン / 2024年5月29日 12時30分

――これまでの女優人生でコンプレックスに悩んだこともありましたか?

18歳でこの仕事をはじめたときに、すごく遅れたスタートだと感じていました。18歳ですでに活躍している子たちがたくさんいて、みんな子役からずっとお芝居を磨いてきたのに、私はそれまでふつうの小学生、中学生、高校生として生きてきました。

芸能事務所の面接に行くと、ふつうに過ごしてきたことが演じるうえで糧になるということを、自分に言い聞かせていた部分があって。初めてのオーディションでは、同年代の魅力的な子たちがあまりに大勢いたことがカルチャーショックで、ここで選ばれなくても別にいいや、この日の運でしかないから、と自分が傷つかないように気持ちを切り替えました。

最初の頃は、この世界に入ったのが遅いことがコンプレックスになって、それを言い訳にして自分が傷つくのを避けていた感じがあります。

――でもその気持ちの切り替えから、仕事がうまくいくようになったんですね。

逃げていただけかもしれないですけど(笑)。そのコンプレックスが克服できた明確な瞬間は覚えていませんが、目の前の1つひとつの仕事に一生懸命向き合っていくうちに考えないようになりました。

社会とつながっていることを忘れない人になる

――厳しい競争の世界で生きていくうえでの目標はどこに設定していますか?

全然考えていないです(笑)。自分が18歳の頃に、この人は素敵だなとか、この人の映画にはすごく感動するというのがありました。いつか自分も、子どもや若い人にそう思ってもらえたらすごくうれしい。それが目標ですね。

――そうなるためにやっていくことはありますか?

仕事にも、作品を見てくれる人にも、ずっと真摯に向き合っていくことだと思います。同時にエンターテインメントが社会とつながっていることを忘れない人でいたい。ビジネスだけになってはダメだし、伝えたいことだけになっても伝わらない。仕事を楽しみながらそう思い続けていけば、素敵な人になれるかなって思います。

武井 保之:ライター

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください