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有数の投資物件「晴海フラッグ」の購入はアリ? 初期購入者は巨額の含み益も、貸し出しは供給過多

東洋経済オンライン / 2024年5月29日 12時20分

分譲販売価格に比べ、中古で高値で売り出されている晴海フラッグの物件(写真:aki/PIXTA)

東京オリンピック選手村の跡地に建設されているマンション群、晴海フラッグ。2019年から分譲が始まると、応募が殺到し、抽選の最高倍率は266倍に達しました。

【グラフを見る】東京のマンション価格は右肩上がり

今年5月下旬からタワマン棟・SKY DUOの第2期販売が始まり、晴海フラッグの物件購入を検討している読者がいらっしゃるかもしれません。今回は晴海フラッグへの投資の是非について考えてみましょう。

「晴海フラッグ」とひとくくりしていいのか?

メディアやSNSでは、晴海フラッグについて「素晴らしい!」「イマイチ」と賛否両論が飛び交っています。今回、晴海フラッグに3度足を運び、住民、不動産業者、投資家を取材し、「晴海フラッグ」とひとくくりにして論じることの危うさを感じました。

SKY DUOの昨年の第1期分譲で、販売価格は最低4840万円(1LDK・47平方メートル)から最高3億4990万円(3LDK・161平方メートル)。低層階から48階まで、広さも価格もピンキリです。

購入者には、投資目的の中国人や日本の法人もいれば、居住目的の日本人もいます。居住者も、若いカップル、高齢夫婦、単身者などさまざまです。数戸まとめて現金でポーンと購入した富裕層もいれば、ペアローンを組んで背伸びして購入している人もいます。

タワマン棟には東京湾・お台場を一望できる都内屈指の眺望の住戸もありますが、板状棟には三方を別の棟に囲まれた住戸もあります。ただ、全体に緑が豊かで敷地に余裕があるので、別の棟に囲まれた住戸でも圧迫感はありません。

晴海フラッグで何かと話題になるのがアクセス。最寄りの都営大江戸線勝どき駅から徒歩20分かかり、大江戸線を使う住人にとっては「陸の孤島」となります。

一方、新たにできたBRTで新橋・汐留のオフィス街に通う住人にとっては「10分ちょっとで会社に行けて最高のアクセスです」(30代男性)という声もありました。

このように、晴海フラッグは実に多種多様。見方や立場によって、「便利だし、緑が多く、最高の住環境」(住人・40代女性)という賞賛もあれば、「駅チカじゃないタワマンって論外」(購入を見送った50代男性)といった批判も出てくるわけです。

居住目的の人にとっての晴海フラッグは、「まさにケースバイケース。お勧めとも、やめておいたほうがいいとも言えない」(不動産業者)という曖昧な結論になります。

晴海フラッグは国内有数の投資物件だった

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