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蒲タコハイ駅「看板撤去」の"納得できなさ"の正体 京急・サントリー施策にNPO法人が猛抗議

東洋経済オンライン / 2024年5月30日 19時30分

NPO法人などからの抗議で看板が撤去と決まるなど、「京急蒲タコハイ駅」キャンペーンが話題に。モヤモヤ感の理由はどこにあるのでしょうか?(編集部撮影)

京急蒲田駅(東京都大田区)で開催中の「京急蒲タコハイ駅」キャンペーンが話題になっている。人気缶チューハイとのコラボレーション施策で、駅看板も「タコハイ」仕様となったものの、NPO法人などからの抗議を受けて、撤去を決めた。

【画像】NPO側は知らなかった?「北斗の拳」「QTTA」など、過去の京急のコラボ施策の画像を見る(7枚)

この話題が報じられたことで、SNS上では「公共空間における酒類広告は、どうあるべきか」といった観点から、賛否両論が出ている。そこで今回は、どういう論点が出ているかを見つつ、「町おこし」の観点もまじえて考えていきたい。

「京急蒲タコハイ駅」企画にNPO法人が抗議

一連の「京急蒲タコハイ駅」企画は、京急(京浜急行電鉄)と、缶チューハイ商品「こだわり酒場のタコハイ」を販売するサントリー、そして地元の大田区商店街連合会によるコラボで行われている。

【画像】京急蒲田駅での施策が物議を醸したサントリー「タコハイ」。「北斗の拳」「QTTA」など、京急による、過去のコラボ施策の画像を見る(7枚)

2024年5月18日から6月16日にかけて、京急蒲田駅とその周辺エリアでさまざまな施策を行うもので、その一環で駅名看板の「京急蒲田駅」が「京急蒲タコハイ駅(京急蒲田駅)」の表記に変更された。

あわせて、京急蒲田駅の2番線ホームでは「タコハイ」と、蒲田名物のギョーザを楽しめるグルメイベント「京急蒲タコハイ駅酒場」が、5月18・19日、6月8・9日の土日に開催される。ホームに停車する列車を「飲食スペース」として利用できるのが特徴だ。

なお駅構内では、商品キャラクターである元TBSアナウンサーで俳優の田中みな実さんによるアナウンスも流される。また期間中は、京急蒲田エリアの参加店舗で「タコハイ」の1杯分が半額になるキャンペーンも行われている。

そんなキャンペーンの発表当日である5月17日、NPO法人「ASK」と主婦連合会が連名で公表したのが、「『京急蒲タコハイ駅』への駅呼称変更とホームでの酒場開店の中止を求める申し入れ書」だった。ASKはアルコールや薬物などの依存関連問題の予防に取り組んでいる団体だ。

アルコールの危険性を訴える

書面で両団体は、エチルアルコールには「致酔性・依存性・発がん性・胎児毒性などさまざまなリスクがある」として、法整備やWHO(世界保健機関)の動きを紹介しつつ、「今回のようなマーケティング手法をとることに愕然として」いると表明した。

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