チームや人事の評価を「落とす」リーダーの共通点 メンバーのやる気を奪う残念なふるまいとは?
東洋経済オンライン / 2024年5月31日 6時40分
新年度を機に、昇進してマネジメントを任されることになった人、初めて部下ができた人、無我夢中で約2カ月を過ごして、そろそろ「マネジメントって何をどうすることなんだろう?」「どうやら自分はリーダーに向いていないかもしれない」など、さまざまな疑問や葛藤を抱える時期ではないでしょうか。
本稿では、入社3年目から約20年にわたってリーダーとしてのキャリアを歩み続け、数々の修羅場をくぐり抜けてきた木部智之氏の最新刊『リーダー1年目のマネジメント大全』から一部を抜粋し、新米リーダーが最速で結果を出すための仕事術を3回にわたってお伝えします。今回は3回目です。
メンバーの活躍に「昇進」で報いる
私は以前、何に対しても文句ばかりを言い、組織のマネジメントにもあまり熱心ではなく、指示もめちゃくちゃなリーダーのチームで仕事をしていたことがあります。
正直にいうと、一緒に働いていて、あまり気持ちのいい人ではなく、リーダーとしても尊敬できるタイプではありませんでした。しかしあるとき、ふと気づいたのです。このリーダーは 「メンバーを昇進させている」という事実に。
多くの組織では、一定の範囲内で昇進の枠があります。
例えば、部にA~Eまで5つの課があり、その部には5人の昇進枠があるとイメージしてみてください。
この場合、5人の昇進枠はそれぞれの課で1人ずつではありません。例えば、Aの課長が自分のチームのメンバーの活躍をアピールして、A課だけで2人とか3人の昇進枠を取っていく、ということも十分起こり得ます。
前述のリーダーは、この昇進枠をきちんと取ってくる人だったのです。自分のチームで活躍したメンバーに対して、できるだけ昇進という形で報いようとしていました。
これも、リーダーにしかできない重要な仕事です。アピール力が弱いリーダーは、こういうとき昇進枠を勝ち取れなかったりします。
これは決して、無理やりメンバーを昇進させるということではありません。きちんと活躍していて、他の組織の候補者と横並びで見て甲乙つけがたいときに昇進枠を取ってくる、ということです。
決して尊敬できるところばかりのリーダーではありませんでしたが、この点では、確かに私も恩恵を受けましたし、これは自分もリーダーとして見習うべき点だな、と学びました。
そういうリーダーの下で仕事をすると、メンバーのモチベーションは間違いなく上がります。リーダーに恩返しをしよう、という思いを持ってチームに貢献してくれるメンバーも出てくるでしょう。
仲良し人事で評価を落とさない
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