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チームや人事の評価を「落とす」リーダーの共通点 メンバーのやる気を奪う残念なふるまいとは?

東洋経済オンライン / 2024年5月31日 6時40分

すべては、リーダーであるあなたの心がけ次第なのです。

どうしても不安なときは

ポジティブリーダーをめざすといっても、常にポジティブであり続ける、というのは不可能です。誰しも不安を拭えなかったり、ネガティブ思考に陥ってしまったりすることはあります。

そういうときは、そんな一面をさらけ出してみるといいでしょう。

普段はポジティブなリーダーが、たまに弱気な一面を見せると、メンバーは人間味を感じて親近感を覚えることもあります。

これは、「自己開示=Vulnerability」と呼ばれるマネジメント手法です。リーダーが万能感を捨て、勇気を持って弱い部分をさらけ出すことで、メンバーの心理的安全性が保たれるのです。

私はこれまで、システム開発の超トラブルプロジェクトをいくつも担当してきました。その中でも特に印象に残っているリーダーが2人います。

その2人とは、それぞれ別のタイミングで一緒に仕事をしました。

どちらのトラブルプロジェクトも、普通なら到底クリアできないような厳しい状況でしたが、2人とも、必ず成功に導くぞという強い信念を持った、絶対にあきらめないリーダーだったのです。

ただし、タイプはそれぞれ違いました。

1人は気持ちが強く、常に混乱のど真ん中に立ち、強いリーダーシップでプロジェクトチームを引っ張っていました。

そして、ときに優しく、ときに厳しく、プロジェクトチームのメンバーと接していました。リーダー自らが前線に立ってあきらめずに突き進んでいくので、自ずとプロジェクトチームのメンバー全員もそのリーダーを信じ、次第にチーム全体があきらめない戦闘モードになっていくのを肌で感じました。

もう1人は、逆に理詰めタイプでした。難局を打開するための戦略を考え抜いて、いくつもシミュレーションをしていました。

どの戦略も緻密に組み立て、チーム全員が理解して実行できるようになるまで落とし込むのです。私はいつも隣で感心して見ていたのですが、難しい戦略をメンバーが実行できるレベルまで落とし込んでいくので、すぐにチームが動き出せるのでした。

成否を分けるのは「やり切る」姿勢

2人に共通していたのは「やり切る」粘り強さと実行力です。やると決めたことは途中で投げ出さずに、やり切るのです。

どんなに気持ちを強く持っていても、あらゆるケースを想定し、緻密な戦略を立てたとしても、ビジネスはそうそううまくはいきません。トラブルを抱えた困難な状況であれば、なおのことです。

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