「頭の回転の速い子」が数学で得たスゴい思考の型 算数・数学の「頭の使い方」は日常生活に使える
東洋経済オンライン / 2024年6月1日 14時0分
「算数から勉強をやり直して、どうにか東大に入れた今になって感じるのは、『こんなに世界が違って見えるようになる勉強はほかにない』ということです」
そう語るのが、2浪、偏差値35から奇跡の東大合格を果たした西岡壱誠氏。東大受験を決めたとき「小学校の算数」からやり直したという西岡氏は、こう語ります。
「算数の考え方は、『思考の武器』として、その後の人生でも使えるものです。算数や数学の問題で使えるだけでなく、あらゆる勉強に、仕事に、人生に、大きくつながるものなのです」
そんな「思考の武器」を解説した43万部突破シリーズの最新刊、『「数字のセンス」と「地頭力」がいっきに身につく 東大算数』が刊行されました。
ここでは、「頭の回転の速い子」は数学から学んでいる「頭の使い方」を解説してもらいました。
頭の回転が速い子が学んでいた「頭の使い方」とは
「数学ができる人は、頭の回転が速い場合が多い」
【書籍】「1/3で割る」の意味、わかりますか? 小学校の算数がわかれば、数字にあふれたこの世界がまったく違って見えてきます。
東大生を見ていると、このことを強く実感します。
理系で数学ができる友達はみんな、何かを考えるときにその速度が速く、どんな質問をしてもすぐに答えることができて、「なんでこの人は、こんなに思考のスピード・頭の回転が速いんだ?」と感じさせられます。
今日は、「どうして数学ができるようになると、頭の回転が速くなるのか」について、僕の考えをみなさんにお話ししたいと思います。
まず結論から言うと、数学ができる人というのは「置き換え」が得意である場合が多いです。例えば小学校の算数の授業で、こんなことを習った人はいませんか?
「奇数を順番に足していくと、○×○の形になる。1+3=4は2×2だし、1+3+5=9は3×3。1+3+5+7+9=5×5。1+3+……+97+99=50×50になるんだよ」
これはとても面白い性質ですが、「なんでこうなるのか?」という理由を、みなさんは理解していますか? または、どうしてこうなるのか、説明ができますか?
これは実は、図形に置き換えて考えると一発でわかります。
1辺が1cm×1cmの正方形のタイルを敷き詰めて、新しい正方形を作っていきます。
1タイルの正方形を作った後、2cm×2cmの正方形を作るためには、右下に逆L字に並べるタイルが3つ必要ですね。これで、1つのタイルに3つのタイルが加わって、4タイルの正方形ができました。
この記事に関連するニュース
-
頭の良い子は「単純な計算問題」の解法から違った 「答えを出すだけ」と「さらに工夫する人」の違い
東洋経済オンライン / 2024年6月19日 10時0分
-
「面倒くさがりな子」ほど数学ができる驚きの理由 「どこかで楽ができないか」と考える子が伸びる
東洋経済オンライン / 2024年6月12日 9時0分
-
意外と知らない「1/3で割る」の"意味"を納得解説 「分数の割り算」を根本からきちんと理解する
東洋経済オンライン / 2024年6月5日 11時0分
-
シリーズ43万部超えの人気東大シリーズ5作目!『「数字のセンス」と「地頭力」がいっきに身につく 東大算数』5月29日発売
PR TIMES / 2024年5月29日 16時15分
-
"数学できる子"には「見えない数字」が見えていた 「できる子」「できない子」見分ける魔法のクイズ
東洋経済オンライン / 2024年5月29日 9時0分
ランキング
-
1不当な減額、発注元800社=建設や自動車など―経産省の下請け調査
時事通信 / 2024年6月21日 19時31分
-
2認証不正問題、本当に悪いのは国交省とトヨタのどちらなのか…欧米で使われる「アンフェア」の本当の意味
プレジデントオンライン / 2024年6月21日 16時15分
-
3円安によって多くの日本人は再び豊かになる 今の円安に対して過剰に反応してはいけない
東洋経済オンライン / 2024年6月21日 9時30分
-
4コカコーラを日本一売った男の「営業力」の源泉 「雨風に曝され、つらい外回り」に先輩の教え
東洋経済オンライン / 2024年6月21日 18時0分
-
5農林中央金庫、巨額赤字を謝罪 総代会で、農家影響「想定せず」
共同通信 / 2024年6月21日 12時42分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください