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成功には「目標設定」は必要ない、ではどうする? 結局、毎年同じ目標を設定するはめに終わる

東洋経済オンライン / 2024年6月1日 17時0分

赤ちゃんの気持ちを代弁すると、「何が気持ち悪いのかわからないけれど、なんか不快! 助けて!」といった感じでしょうか。

考えてみてください。これって、赤ちゃんだけの話でしょうか? 大人にも似たような状況はよくあると思いませんか?

嬉しいことも、危機的な状況も、心が動いたありとあらゆることを「やばい」の一言で表現したり、腹が立ったことを「なんか、ムカつく!」だけで終わらせていることは、多くの方が経験していると思います。

いったい何に心が動いているのか、それは悲しみなのか、怒りなのかを自分でもわかっていない。これは、何が不快かを自分でもわかっていない赤ちゃんと同じなのだと思います。自分の感情をより詳しく表現できる人の方が、よりストレスに強いという研究結果があります。感情を詳しく表現できると、脳が混乱せず、メンタルが安定するのです。自分の感情をより細かく特定していくことに、書くことが役立ちます。

何を恐れているのか言語化することで、緊張から解放された私の事例をご紹介します。あるとき、私は著名な大学教授と対談する機会をいただきました。この対談の1週間前から、私はとても緊張していました。1週間の内、3回も先生が夢に出てくるほど、常に対談のことで頭がいっぱいでした。でも、私は「あ~、緊張する~」というところで止まったままで、いったい何に緊張しているのかまで考えていませんでした。

当日、緊張しすぎてお腹が痛くなってきたので「私は、いったい何にこんなに緊張するのか? いったい何を怖がっているのか?」を書き出してみることにしました。まず、頭に浮かんだのは、これでした。

みんなの前で話せるかが心配?

まぁ、それもなくはないのですが、いつも一人で話しているときとは違う緊張だったので、もっと他にも理由があるなと考えました。次に思い浮かんだのは、これです。

先生と盛り上がらないことが心配?

これは、これで心配だなと思いました。ただ、なんだか、まだ確信にたどり着いていない感じがする。さらに考えて、盛り上がらないってどういうことだろう? と考えてみたら、こんな答えが出てきました。

先生の話したことを、私が理解できずに、反応できなかったら困る!

ここまでたどり着いて「これだ!」と納得しました。先生に難しい話をされて、私が理解できずに、ポカンとしてしまうと、その場をどうやって進めればいいかわからなくなってしまいます。こうなることが一番怖いことだ! と緊張の原因を突き止めることができました。

何が怖いのかを言語化する

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