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北海道東川町「人生の学校」参加する男女の"目的" 学び直しの機会は社会全体としても重要になる

東洋経済オンライン / 2024年6月2日 12時30分

ショートコース(8日間のコース)の内容は、参加者が校舎の2階にある宿泊スペースで共同生活を送りながらワークショップなどの体験や対話を重ねていくというもの。コースは大きく8日間の中で3つの段階に分かれています。(下記は2024年8月ショートコースの場合)

Day1
学びの土壌づくり
心地よい春の空気に触れながら今の自分を感じたり森にあるもので自分の"名刺"を作ったり、まずは今の自分をじっくり感じる。

Day2 to 6
東川町で暮らすように過ごす
基本的には自由行動。仕事をしても 観光したり静かな時間を過ごしたりしてもOK。朝晩の内省や対話のワークショップ、選択授業に参加することも可能。

Day7 to 8
Sense of Wonder


雄大な大雪山の自然、森歩きをしながら自分の”野性”を感じ、取り戻す時間に。
最終日は、Day1〜Day8の感情や気づきをじっくりと振り返ります。

タイムスケジュールは、いわゆる会社や学校のような9時から5時までの細かいものではなく、夕食や団欒の時間以外は選択コースや自由な時間となっています。

参加者が東川町での思い思いの時間を過ごしながら、団欒や対話を繰り返して1週間過ごしていくという設計です。

参加費:14万5000円(オンライン授業料・宿泊費・企画費・材料費・食費込み)
*離職、休職、学生の方など、経済的な理由(目安:年収 300万円以下)で、参加を躊躇してしまう人には特別価格の設定あり。

おそらく分刻みの時間厳守の生活を送っている多くの社会人にとって、この自由さこそが普段の武装している自分を段階的に解放してリセットできる仕組みなのでしょう。参加者同士が伴走し、振り返りながら一定期間過ごせる環境が東川町やCompathにはあるのだと思います。

プログラムをきっかけに、自分の人生を考えるように

参加者に話を聞きました。

Aさん(30代男性、10週間ロングコース参加)は、もともと会社員として多忙な日々を送っていたそう。経営企画の部署にいたため、売り上げの管理、人の評価など慌ただしい毎日に心身ともに疲れていたと言います。そんな中でスマホアプリの記事でCompathのことを知り、申し込みました。

ただ実際に参加した当初は、対話の中で自分を曝け出すことがまったくできなくて苦しかったそうです。知らず知らずのうちに自分で会社員としての鎧を身に纏っていたため、ありのままの自分を出すことができなかったのです。

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