北海道東川町「人生の学校」参加する男女の"目的" 学び直しの機会は社会全体としても重要になる
東洋経済オンライン / 2024年6月2日 12時30分
転機が訪れたのはある日のこと。木工クラフトの授業で自分の手に馴染むナイフを作る機会があり、木と対話するようなその行為をきっかけに変化が表れたそうです。徐々に自分を出せるようになってきたAさん、最終日には当時ハマっていたスパイスカレー作りを主導するようになったと言います。
プログラムをきっかけに、自分の人生について考えるようになったAさんは、現在は東川町に移住して地域の企業や農家さんの経理・経営企画的なサポートをしています。
Mさん(30代女性、1週間ショートコース参加)は、もともと会社でバリバリ働いていました。ただコロナ禍になり、オンライン会議が続くようになったことから同じルーティンの毎日でマンネリ化してしまっていることに孤独感や閉塞感を感じるようになりました。
何か変化のきっかけが欲しいと思うようになり、そんな際にCompathを知って参加に至ります。
参加して彼女が感じたのは、ちゃんと相手と「対話ができた」という実感。参加している人はわざわざ遠くから来ているためか、話したり聞いたりするイメージができている状態だったと言います。
どうしても人は立場で話したがるものですが、年齢もバラバラな人たちは、敬語禁止のルールの中でお互いをニックネームで呼び合います。そんな生活の中でMさんは人とのつながりを実感するようになりました。現在は新しいつながりを求めて転職への意欲が湧いてきているということです。
日常を離れることで価値観と目的が明確に
創業者の一人、遠又香さんに話を聞きました。
―これまでの3年間はCompathにとってどのような時間でしたか?
そうですね、この3年間はまるで実験をしているかのような時間でした。最初はショートコースを提供しながら、ワーケーションのような形式に変えたりして、実際に日本でどんな方々が来てくれるのかを探りながら進めました。私はこの東川に移住してきたよそ者だったので、地域の人々とどのように協力しながら学校を作り上げていけるかを模索していました。明確な答えがあるわけではなく、試行錯誤しながら前に進んでいく感じでした。
―コロナ禍とコロナ後の変化はありましたか?
コロナ禍の間、2022年頃までは多様な層の方々が参加していました。仕事で忙しい人やキャリアブレイク中の人、大学生なども来ていました。ワーケーションコースでは当時リモートワークが進んでいたこともあり、比較的忙しい方々も来ていました。去年からは、徐々にキャリアブレイク中の方や仕事を一旦休んでいる方が増えてきました。リモートワークが推奨されなくなってきているので、その影響を感じますね。
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