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毎日「文章を書く子」と「書かない子」驚きの差 毎日たった10分で思考力に差がついてしまう

東洋経済オンライン / 2024年6月3日 11時30分

(写真:buritora/PIXTA)

生成AIの進化が著しい中、今の子どもにとっては将来、AIと働くことが当たり前になることが予想されます。そうした中で重要になるのがロジカル思考で、これを鍛えるにはライティング力が必須だと、韓国屈指のライティング・コーチのソン・スッキ氏は言います。

本稿では、子どものライティング力を伸ばすのに具体的に親はどうすべきかについて『作文宿題が30分で書ける! 秘密のハーバード作文』より抜粋して紹介します。

ヘタでもいいから毎日書いてみる

「小学校でエッセイの授業があったから、文章は毎日書いていたよ」

原稿を書いている私に向かって、小学校5年生までアメリカで過ごしていた息子がこう言いました。小学生のうちに文章を書く習慣を身につけた息子は、韓国に帰国してからも、大学受験で忙しくなる直前まで毎日文章を書いていました。

それは短い文章で取り立ててすばらしい内容のものでもなかったのですが、毎日書き続けたことが息子にとって大きな自信になったようです。

ところで、私は、息子が小学生の時から今にいたるまで一度も、彼に「作文を書きなさい」と言ったことはありません。こうしたことは、息子が自分から進んで書き続けてきた結果です。

カナダのトロント大学で心理学を教えているジョーダン・ピーターソン教授は『生き抜くための12のルール 人生というカオスのための解毒剤』(朝日新聞出版)という本を書き、世界中の若者を熱狂させた影響力のある人です。ピーターソン教授も、作文のすばらしさを説いています。

「文章を書くことは考えることであり、考えることは自分が存在し、生きていくということだ。つまり、文章を書くことは、深く考えることであり、深く考えることは賢く生きることだ。賢く生きることができる人は、豊かに暮らせる確率が高くなるものである」

みなさんも、ピーターソン教授の言葉のとおり、文章を書くことで深くものごとを考えられる人になって、賢く、豊かに生きてみませんか。

作文力は一夜にしてならず

「どうしたら文章が上手に書けるようになりますか?」。ある雑誌記者が、ハーバード大学でライティングの授業を行っているナンシー・サマーズ教授にこんな質問をしました。教授は何と答えたでしょうか?

「そのためには、短い文章でいいから毎日書くことです」

サマーズ教授は、20年にわたって大学で学生たちに接してきた経験から、文章を上手に書ける学生というのは、子どものころから短時間でも、毎日、本を読んだり文章を書いてきた人であるという答えを導き出しました。彼女の言葉は、そのままハーバード大学のライティング授業の原則となりました。

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