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30代から焦って「英語の勉強はムダ」な深い理由 キャリア上必要な能力は何か?見極める必要

東洋経済オンライン / 2024年6月5日 7時50分

その一方で、30代以降となると、話は変わってきます。IKさんのように30代まで英語を身に付けずにきた場合、これから学習するにあたってかかるコストや、時間、そのリターンをキチンと考えたうえで、英語学習とどの程度向き合うかを判断したほうがよいでしょう。

若い頃とは違って、学ばなければいけないことや、やらなければいけないことが数多くある中、英語という1つのスキル、しかもできることがさほど珍しくないスキルに、今の段階から注力することの合理性をどこまで見いだせるか、で考えてみましょう。

判断するうえでポイントとなるのは、冒頭で申し上げたとおり、英語というツールが、現在または将来において、業務を遂行するうえで、どの程度重要な要素になるのか、です。

もっと言うと、ほかに身に付けるべきスキルがあって、そのスキルのほうが重要であれば、そちらに注力するべし、ということです。

少なくとも、今まで、そして現在において、現在の職場において英語ができないことは、人事上のマイナスになっていない、ということですので、IKさん個人のスキル評価において、英語はさほど重要視されているようには思えません。

もっともそれは今までは、という前提ですし、また現在の職場においては、という前提でもありますから、この先のご自身のキャリア展望や、進みたい道を考える際に、英語がどの程度重要な要素となりうるかを判断して決めたほうがよいでしょう。

仮に、重要な要素を占める、という話であれば、真剣に英語学習と向き合ったほうがいいでしょうし、そうではないという場合は、ほかの学習を優先しつつも、空いた時間で勉強し、少なくとも今以上には英語ができるようになる、というのが正しい姿勢だと思います。

後者であれば、生成AIの機能を駆使したり、そのほかの自動翻訳ツールを使う。または「英語ができるヒトを使う」ことで、英語の必要性が生じた際には、なんとかやりくりできます。

英語ができなくても何とかなる場合も

別に英語ができなくても、IKさんのやっていることや実績に興味があり、話を聞く価値があると認識されれば、通訳を使ってでも海外から話を聞きに来るヒトはいるでしょう。

実際に本人は英語なんてできなくても、英語が話せるアシスタントや、通訳を駆使して、グローバルで活躍しているヒトなんて沢山いるわけです。

要は職業人としてのご自身の価値をどこに見いだすか、だと思っています。

そのうえで、これから何を学ぶべきかを考えたほうがよいでしょう。もちろんこれは英語に限った話ではなく、学習全般の話ですから、今後のご自身のスキルやキャリアの軸となる対象に注力すべし、ということです。

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