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「ワンオペ育児」を7年間続けた私が痛感した弊害 ライフハックを駆使し乗り切ろうとしたが…

東洋経済オンライン / 2024年6月6日 11時30分

ワンオペ育児を「仕方ない」「当たり前」とせず、もう一度、家族のあり方を考えてみませんか(写真:mits / PIXTA)

「ワンオペ育児」という言葉をご存じですか? 今回の記事では共働き育児歴11年、コロナ禍前まではほぼ7年間、ワンオペ育児をしていた私が、「ワンオペ育児は頑張ればできるけれど、しないほうがいいよ」という話をお伝えしたいと思います。

【画像】子どもがいる共働き夫婦、妻と夫の退社時間の差は明らか

私もまさにワンオペ育児の当事者だった

「ワンオペ」とは「ワンオペレーション」の略語で、もともとコンビニや飲食店の従業員が1人で店舗を回すことを意味していました。

2014年頃に、牛丼チェーン店の「すき家」が深夜帯営業時間を、ほぼ従業員1人にワンオペ労働をさせ、過酷な労働や防犯上の危険があるとして問題になったのを覚えている人もいるでしょう。

いつしか、そのような過酷な労働状況にならい、夫婦どちらかやシングル家庭が1人で家事や育児を担う状況を「ワンオペ育児」と呼ぶようになりました。その後、この言葉は、2017年の第34回「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートもされ、広く認知されるようになりました。

私が長男を産んだのは2013年。産後に職場復帰してからは、コロナ到来の2020年までは、ほぼワンオペ育児でした。私もまさにワンオペ育児の当事者として、流行語大賞にノミネートされるような最前線を走り抜けた1人でした。

なぜ、私がワンオペ育児をしていたか、ですが、それは、夫婦ともに長時間労働だったからです。

子どもが生まれると、夫婦2人で長時間働くわけにはいきません。そこで、わが家では、母親である私が育休明け後は毎日18時に退社。19時に子どもを保育園へ迎えに行き、子どもの寝かしつけまでの育児・家事をしていました。

夫は連日朝も早く出勤し、帰宅時間は21時から23時が多く、土日も出張がありました。今からほんの10年弱前ですが、当時は男性の育休取得者なんて、ほぼ聞いたこともなく、保育園の送迎で見かけるのは、ほぼ母親でした(その数年後、次男出産後には、父親の送迎も、ぐっと増え時代の変化を実感しています)。

こう書くと「さぞかし大変だった」という話になりそうですが、実は、私は長男が1人のときは、ワンオペ育児でも、家電製品やベビーシッター、延長保育に病児保育をうまく利用し、なんとか1人でも乗り切れていたのです。

これは、たまたま、長男が病気がちでなかったこと、良い保育園、良いシッターさん、良い病児保育などに出会えた運の要素が大きいのですが、それでも「ワンオペ育児でもどうにかなりそう」という実感を持っていました。

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