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創業500年「虎屋」が令和にたどり着いた"らしさ" 「TORAYA GINZA」では新たな挑戦も

東洋経済オンライン / 2024年6月7日 7時10分

黒川さんの未来に向かっての夢は、小豆が世界に広がっていくことだという。「日本の小豆の質の良さは世界の中でも例を見ないものであり、虎屋がこだわってきたあんの核心をなす素材でもあります」(黒川さん)。

今のところ、小豆は限られた国でしか食べられていないが、小豆やあんの美味しさを、多くの人に味わってもらいたいと考えている。「カリフォルニアロールが出てきたことで、お寿司が世界に広まっていったように、こうでなければならないという枠組みにとらわれることなく、多様性を寛容に見ていくことが大事だと思っています」。

1980年にパリに進出した時は、羊羹を「黒い石鹸のよう」と言われたこともあり、定着してファンがつくまでには、それなりに時間を要した。小豆を世界へは、さらに高みを目指した目標だが、39歳のリーダーが語る言葉にエールを送りたくなった。

変えてはいけない基軸を守りながら、柔軟性や多様性を持って果敢に挑んでいく。それを続けてきたからこその500年と納得がいく話だった。
 

川島 蓉子:ジャーナリスト

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