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イオンモール東久留米「展望席フードコート」の至福 東京随一「名水の街」を歩き、"バス推奨"イオンへ

東洋経済オンライン / 2024年6月9日 11時50分

もちろんそれ以外にも公園などが充実していることはいうまでもない。イオンモール東久留米を出発し、東久留米駅を目指して北へ向かっていると、まずぶつかったのは都立六仙公園。東久留米市のほぼ中央にあり、2006年に開園とまだ新しい公園だ。

公園は改修工事中の模様

それにしては荒廃しているように感じる。芝生部分がもはや芝生というより茂みというレベルに草が伸びているし、人気も少ない……不思議に思いながら歩いていると「公園改修工事を行っております」と、見慣れない文言が書かれた看板を見つけた。

看板のところにいた、工事関係とおぼしき男性に話を聞くと、どうやらこの六仙公園、一部開園したものの、まだ用地取得をしながら整備を進めている、発展途上の公園なようだ。

私が公園に入った南西の区画とは違い、西や北の区画には人もちらほら。ベンチなのかモニュメントなのか不思議な物体があるので近くに寄ったところ、この場所にかつてあった竪穴住居の柱を模したものらしい。

調べると、実はこの地は縄文時代中期の集落跡だとわかった。

都内唯一の「名水」 川辺はゆるやかに時間が流れる

六仙公園を抜けて歩くと、大きな建造物を発見。南沢給水所の施設であり、緊急時には、ここで地域の人に給水を行うという。先ほど触れた、東京都の緑地保全地域の一つである、南沢緑地保全地域に隣接している。

同保全地域はちょっとした散策路のようになっており、入ってみる。

7メートルの高低差がある緩斜面地で、地域内に湧水地が4カ所もあるらしい。実はここ、落合川と南沢湧水群は、環境省が選定した「平成の名水百選」に都内で唯一名を連ねている誉れ高い地でもある。

寺や神社もなかなか立派だ

大人しく保全地域を出て東に向かうと、神社を発見。南沢氷川神社といい、湧水の守護神を祀っているという。もう少し歩くと、今度は多聞寺。こちらは鎌倉時代の創建とされ、その後江戸時代に建立されたという山門は、市の指定有形文化財である。

参拝を済ませ、落合川沿いを東へ進んでいく。いすに腰かけて語らう婦人方、何をするでもなく川面を眺める老人――平日昼日中ならではの風景になごむ。もちろん私もその風景の一員である。

さらに東進すると、水辺まで降りられる「落合川いこいの水辺広場」が現れた。小さな子連れファミリーが思い思いの時間を過ごしている。近辺で発見したのであろう落とし物をまとめたボックスがあるなど、何ともゆるやかに、とめどなくのんきな空間だ。川の流れのように。

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