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「早い展開」44歳と38歳で結婚した夫婦のリアル 表面的な条件だけでは見えてこない「需要と供給」

東洋経済オンライン / 2024年6月9日 12時30分

恵美さんは友広さんと会ってから気持ちに変化が生じた。誠実さや子作り以外にも結婚相手に求める条件が自分にはあることを知ったのだ。それは「自分で自分の機嫌をとれる人」。

「友広さんはいい人オーラがあふれているだけでなく、いつも楽しそうに過ごしています。それがとてもいいな、と思いました」

婚約中に恵美さんが自然妊娠をしたので、友広さんは喜びつつも「これからは一人で遊びに行ったりはできない」と覚悟していた。しかし、恵美さんは「私は無理だけれど、スキーに行ってきていいよ。出産後は一緒に育ててほしいから、今のうちに遊んでおいたら?」という割り切った態度。友広さんは喜んでスキーに出かけて、バイクも引き続き乗り回している。

一緒に暮らし始めてからも不思議なほど衝突がない、と2人は口を揃える。お互いに相手が我慢しているのではと心配になるほどだという。

「妻は調味料にこだわるほど料理上手なので、私はせめて洗い物を担当しています」

恵美さんと同じぐらい飲食を愛する友広さんは幸せそうだ。争いがないのは新婚の熱気が続いているおかげとも言えるが、それぞれの社会人としての実力が生かされている面も大きい。

「洗濯は妻がやってくれていますが、干す手間を省くために乾燥機を買いました。家電にはお金をかけるのがうちの方針です」

お金に関しては、共通の銀行口座を作って同額を毎月入れることを恵美さんが提案。すべての費用はそこから出しているので、今のところ経済的にも完全に対等だ。

「子どもが大きくなってきたら教育費がかかるので今のようには遊べないと思いますけど……」

と言いながら、いいペースでワインを飲んで顔を赤くしている友広さん。その様子を恵美さんは余裕の表情で見ていた。

ややのん気な友広さんに比べると、恵美さんは婚活で苦しい経験もした。それを生かして一度冷静になり、「自分はどんな男性から求められるのか」を分析し直したところに勝因があると思う。

結婚相手探しは「こういう人でなくちゃ!」と主観的になりやすい。実際は、相手も自分と同じぐらいに好みや生活上の希望がある。自分と一緒にいることを喜んでくれる人と会うための行動こそが婚活の秘訣なのかもしれない。

本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております(ご結婚5年目ぐらいまで)。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。お申込みはこちらのフォームよりお願いします。

大宮 冬洋:ライター

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