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「できるリーダー」とそうでもない人の決定的な差 才能だけではなく学習や経験で身につけられる

東洋経済オンライン / 2024年6月10日 15時30分

3.人から学ぶ

人からリーダーシップを学ぶことも大事な点です。自分がこうなりたいと思う「できるリーダー」のことをイメージし、自分の考え方や行動の参考にするのです。このような人たちをロールモデルといいます。例えば、渋沢栄一(みずほ銀行、東京ガスの前身の会社など500以上の会社設立に関係した人)や緒方貞子(日本人初の国連難民高等弁務官)のような著名な人物でもいいし、自分の先生や先輩、友だちなど身近な人でもよいでしょう。

また、自分では自分のことは意外とわからないものです。先生や先輩、友だち、親などのまわりの人からアドバイスやフィードバックをもらい自分の行動を振り返ることもリーダーシップを高めるために効果的です。

このように、適切に努力すれば人はリーダーシップを学ぶことができます。だれもができるリーダーになれる可能性を持っています。自分自身を常に向上させようとする意欲によってそれを引き出し、高めることが重要です。リーダーシップは生まれつきの才能だけでなく、学んだスキル、経験、そして継続的な努力の成果なのです。

社会人になってからも経験と努力によってリーダーシップを高めていくことができます。例えば、マイクロソフトの経営者のサティア・ナデラさんは、入社してから経営者になるまでにいろいろな仕事とポジションを経験し、リーダーシップを身につけていきました。

ナデラさんは自身の経験から「常に学習し続けること、人々を理解し尊重すること、そして大きなビジョンを持つことが重要である」というリーダーシップの考え方を語っています。

もしナデラさんが、このような経験や、学習をする機会がないままマイクロソフトに入社して、さまざまな経験や努力なくすぐに経営者になっていたら、たぶん今のようにはうまくいかなかったのではないかと思います。

できるリーダーは2つの行動をとる!

リーダーがとる行動(リーダーシップ行動)にはどのようなものがあるのでしょうか? それは大きく課題達成に関するものと、組織・人間関係に関するものに分けられます。

課題達成に関するものとしては、チームの目的・目標をつくりチーム全員で共有することや、それを実現する具体的な方法を考え、実践すること、問題が起こったときに解決することなどが含まれます。 組織・人間関係に関するものは、人の相談にのる、人をはげます、育成する、チームワークを保つなどです。

この2つを指標とするのが「PM理論」です。PM理論とは、リーダーシップ行動をP軸(P:Performance(パフォーマンス)軸)とM軸(M:Maintenance(メンテナンス)軸)で分け、4つに分類したものです。

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