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にぎりびと直伝「絶品おにぎり」作る簡単すぎる技 「おにぎりは人を幸せにします」神谷さん(後編)

東洋経済オンライン / 2024年6月10日 9時0分

"炊飯器と世界中を旅する"女性「にぎりびと」神谷よしえさん(撮影:尾形文繁)

「にぎりたてのおにぎり」を手渡しで渡して、その場で食べてもらう「おにぎりイベント」を各地で開催する「にぎりびと」神谷よしえさん。

拠点とする佐賀県・嬉野温泉の和多屋別荘で「おにぎり 神谷」として定期的に開催される朝食会は予約枠がすぐにいっぱいになってしまうという。

全国各地からも「おにぎりをにぎりに来てほしい」「イベントでおにぎりをにぎってほしい」というオファーが絶えず、その活動は海外にも広がっている。

神谷さんはなぜおにぎりをにぎるのか、神谷さんのにぎるおにぎりは何がそんなに魅力的なのか。人気の秘密に迫ってみた。

*この記事の1回目:"炊飯器と世界を旅する"女性「にぎりびと」の意外な正体

*この記事の2回目:「"宇宙食"としても注目!」おにぎりは凄すぎる食べ物だ

「あなたのおにぎりは美しいね」

国内外を舞台に「おにぎり」をにぎって手渡しで食べさせる「おにぎりイベント」を開催する「にぎりびと」神谷さん。

【写真で見る】神谷よしえさんが作る「シンプルすぎる」絶品おにぎり

【写真】「どこにでもある炊飯器、どこにでもあるお米」で作る神谷さんの”おにぎり”。それを受け取る人は誰もが笑顔になる

神谷さんが「おにぎり」をにぎり始めたのは幼少時にさかのぼる。

「母が高校の家庭科の教員をしていて多忙だったので、私は実質的に祖母に育てられました。

この祖母が女学校出の、今風に言えば『プロ主婦』。もうなんでもできる人で『娘(私の母)から託された孫に良妻賢母教育を仕込まなければ!』と思ったんでしょうね。50年以上前、まだ良妻賢母という言葉が生きていた時代です。

だから私は小学校低学年から、普通一般の家庭料理はもちろん、漬け物の漬け方から、魚のさばき方まで仕込まれました。人生で一度も役に立ったことがないけど、穴子もさばけます(笑)。

味噌ももちろん手作りです。『今日は味噌を仕込む日だから早く帰って来なさい』とか言われて。友達と遊びたい盛りだからイヤでしたね(笑)」

あまつさえ、「米の作り方も知らないとダメだ」と言って、農家ではないのにわざわざ田んぼを借りて、田植えから稲刈りまで「実践」して見せたというからすごい。

「畑もあって野菜も収穫していたし、麦も作っていて、麦踏みとかもやりました。『これはインゲンの茎よ』『これは落花生の葉っぱよ』とか『スイカは実ができたら何日後に収穫するのよ』とか畑の知恵も全部教え込まれました」

食だけではなくて布団の打ち直し、和裁、編み物も仕込まれた。

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