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自分を追い詰めていた「思考のクセ」に気付く方法 心のメガネは何才からでもかけ替えられる

東洋経済オンライン / 2024年6月11日 18時30分

どんなメガネで物事を見るかは、その人の人生哲学であり、生き様でもあります。

誰しもが、自分だけのメガネをかけて出来事を見つめていることを、まずは理解しましょう。

自分を追い詰めていた思考のクセ

② どんなメガネをかけているかを知る

メガネをかけていることは理解できたとしても、自分がどんなメガネをかけているのか気がつくことは、とても難しいのです。

だから、ノートを使って振り返ることをおすすめしています。

ノートの記録は、自分の思考や行動が1カ所に集まったデータベースとなります。このデータベースを振り返ると、自分の思考パターン、行動パターンが見えてきて、自分がどんなメガネをかけているのかに気づけます。

こんな方がいました。

公務員のMさんは、仕事を進めている途中で、進捗を聞かれたり、アドバイスをもらったりすると、悲しい気持ちになってしまうというパターンを繰り返していました。途中で口を挟まれると、自分が仕事を完了する能力がない人間だと評価されていると感じてしまうのです。頭では、相手はただ親切心で言っているだけだとわかっています。でも、瞬間的に「悲しい」「ダメだと思われているのかな」と思ってしまうのです。

Mさんはノートを振り返り、なぜ自分がこう感じてしまうのかを考えたところ、自分があるメガネをかけていることを発見しました。

それは、「何ごとも一人で完成させないといけない」ということでした。

だから、途中で何か言われると「一人で完成させることができないダメな人」だと評価されているように感じていたのです。

自分がどんなメガネをかけているか知らないと、自分の思考・行動パターンを何度も繰り返してしまいます。だから、まずは自分がどのようなメガネをかけているのかを知ることが大切なのです。

上司からパワハラを受けて苦しむMさん

③ 新しいメガネにかけかえる

そもそも、私たちはメガネをどこでかけはじめたのでしょうか?

家庭や、学校や会社などの所属する組織、そして社会がメガネをかけてくれます。「これはいいことだよ」「良かったね、嬉しいね」「こういうときは怒ってもいいんだよ」など、出来事をどう見るかを教育として教えてもらっています。

このときに、かけられるメガネは時代の影響を大きく受けています。例えば、以前はテレビで、性的マイノリティの方たちがお笑いのネタにされることもありましたが、今は「それは良くない」というメガネに変わり、そういった差別や偏見は減ってきています。

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