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岡山のバス会社、「日本最安」運賃100円でなぜ黒字 「安かろう悪かろう」ではない快適性高める工夫

東洋経済オンライン / 2024年6月11日 6時30分

ドライバー不足の問題を例にとると、岡山県全体で考えた場合、すでに大型2種免許が必要な大型バスでは供給過剰となる程度の乗車人数しかいないバス路線がある。こうしたバス路線で運行されている大型バスを、本当に大型バスが必要とされている需要のある地域に再配置、最適化しなければ、本質的なドライバー不足の解消とはならない。バス会社が多すぎると岡山県全体でのバス路線の最適化を図ることは大きな困難を伴うことから、バス路線の最適化を考えるうえでも「県内バス会社の統廃合は不可欠」(宇野社長)と強調する。

また、具体的な統廃合のイメージについて宇野社長は「1社に統合すると競争をしなくなるため、2~3社にしたうえで競争してコストを下げるようにすることが必要」との考えを示している。

路線バス事業は、高度経済成長期をピークに市場が縮小し、すっかり儲からないイメージが強い業界となってしまった。しかし、儲からないからといって自治体などに陳情や助けを求めるだけではなく、宇野バスのように民間企業としてあるべき経営とは何かについてもう1度見直し、改善しながら事業を行えば、「黒字化」への道筋が開けるかもしれない。

小椋 將史:ライター

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