中学でも成績伸びる子「小学生時代3つの共通点」 マジックワードは「要するにどういうこと?」
東洋経済オンライン / 2024年6月13日 13時0分
間違った問題の答え合わせをしたときにも、伸びる子は、解説を見たり聞いたりして「なるほど!」と、面白がる傾向にあります。ゲームの攻略法を知ったときのような感覚です。
もちろんすべての勉強をこのようにやっているわけではありませんが、伸びる子たちは、勉強を「ゲーム、クイズ、なぞなぞ」の類として考えている傾向にあります。
一方、多くの子どもたちはそうではありません。つまらない勉強はやりたくない、知識を覚えるなどもってのほか、算数の計算問題は苦痛以外の何ものでもないと感じています。こちらのタイプが一般的なのですが、できる子たちを基準と考えると、このような子たちは怠け者、やる気のない子と断定されてしまいます。
しかし、そうではなく、一見つまらないものを面白くできるのは、レアケースであり、通常はできません。ですから、指導者がいるのです。指導者は、その一見つまらなそうな内容を加工し、わかりやすい形に変換して教えていく必要があります。
例えば、理科が楽しくて仕方がない先生に教えてもらうと子どもたちは理科が楽しくなっていきます。つまり、「理科は面白いもの」とインプットされたわけです。親御さんも、「勉強をしなければならないもの」ととらえるよりも、内容を面白がる、楽しむスタンスを取ることで子どもにそれが伝わり、「ひょっとして勉強は面白い?」と感じるようになっていきます。
(2)知的好奇心が強い
中学、高校になっても学力が伸びる子は、小学生の段階から、わからない問題や間違いに対して疑問をもち、突き詰めて考える傾向にあります。そして、理解に至ったときに、「そうだったのか!」と気づき、さらに“面白い”という思いとの相乗効果が生まれて、前向きに勉強に取り組みたくなるようです。
勉強ができる子の共通点の一つに、間違えた問題の解説を聞いて、「なるほど!」と言葉を発することがあります。この言葉が出てくるということは、そもそも初めに知りたいという好奇心があったということです。
知的好奇心が大切ということを聞いたことがあると思いますが、では知的好奇心はどのようにして培っていけばいいのでしょうか。
勉強の本当の面白さは「なぜ?」の部分
もともと子どもは、爬虫類が好き、宇宙が好き、料理が好きなど、好きな分野があれば、それに関する知識はどんどん吸収していきます。好奇心があれば勝手に行動し、頭脳も動きます。しかし、そうではない対象になると途端に興味を失い、まったく関心を寄せることはありません。
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