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ニューオータニ「400年の歴史」持つ絶品の鴨料理 昭和天皇も口にした一品から辿るホテルの歴史

東洋経済オンライン / 2024年6月13日 14時0分

ホテルニューオータニは、帝国ホテル 東京、The Okura Tokyo(オークラ東京)と共に“ホテル御三家”といわれている。

The Okura Tokyoは本館の建て替えが完了し、今度は帝国ホテル 東京のタワー館の建て替えが始まっている。永田町から四ツ谷まで広大な敷地を誇るホテルニューオータニは、これからに向けて、どのようなビジョンを掲げているのだろうか。

「創業以来、“家族団らんから国際会議まで”を掲げ、すべての世代に楽しんでいただけるような、フルラインマーケティングを行ってきました。あらゆるお客様にご満足いただきたいので、ターゲットを特化することは難しいのですが、今や東京は世界最先端の美食都市なので、ここに食べに行きたいというデスティネーション(行き先)にしていきたいです。

これだけ大きい規模のホテルはなかなかないので、日本各地の食材を用いた料理を提供するなど、シーズンごとに魅力的なフェアを開催していき、世界に誇る食のショーケースとして機能していけたらいいと考えています」(髙山氏)

さて今後のホテルニューオータニの食に関しては、少しだけ課題があるように思える。1つ目は同ホテルのように、たくさんの料飲施設を抱える場合、それぞれの料飲施設を、どのように輝かせるかに苦労するという点だ。2つ目は、新しいラグジュアリーホテルが次々とオープンしている状況で、いかに新しさを打ち出すか。最後に挙げたいのは、ミシュランガイドや、アジアのベストレストラン50、美食家たちの間では、日本のホテルレストランに対する評価があまり思わしくない点だ。

歴史と伝統は大きな差別化になる

筆者は、ほかのラグジュアリーホテルと競争していくなかで、そして多くの美食家を引き付けるためにはトゥールダルジャン 東京のようなトップレベルのレストランが、全体を引っ張り、底上げしていくしかないと考える。トップレベルのレストランでは、歴史や伝統は大きな価値をもつ一方で、これまで以上に新しいことを行っていくことも重要だ。

本店は400年もの歴史を誇る「トゥールダルジャン 東京」。そして世界唯一の支店を擁するホテルニューオータニ。それぞれ40周年と60周年という節目にあって、今後ますますの発展を期待したいところだ。

東龍:グルメジャーナリスト

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